『とりから往復書簡』とり・みき+唐沢なをき
コミックリュウ連載中。
とり先生と唐沢先生の愉快な往復書簡漫画第2巻が発売になりました。連載続行も決定されてめでたいめでたい。


基本的に打ち合わせはナシで先攻側が描く内容はネームが送られてくるまで後攻側の先生・担当さんは一切内容を知らないというスリリングな状態がここまでの面白さを生み出す要因であることは間違いなく、これが綿密な打ち合わせのもとに…という形式だったらまた違っているんだろうなあ、と思います。そんなに時間もないでしょうに、よくぞここまで「振られたネタには全力で返す」という大変な作業を毎月毎月繰り返されているものだと感服するばかりです。意図しないところで先攻側の先生の何気ない描写が後攻側の伏線になったりするのが非常に面白いです。
そもそもとり先生・唐沢先生共に自画像の完成度が高いと思うのです。結構なパンチの効いた話題やえげつない話題でも愉快になってしまうのは両先生の「ビジュアル」によるところも大きいのではないでしょうか。


漫画家さんの日々の暮らしを読めるのも嬉しいですが、「あるある」ネタも楽しい。シンクロニティ、そういうのってありますよねー、とか。わたしも何故かアニメの「キョロちゃん」を観ると必ずと言っていいほどキョロちゃんが喫茶店でアルバイトするお話に当たります。
個人的に2巻で最もお気に入りなのはリュウのパーティの辺りです。ビンゴの賞品とはいえベテラン漫画家先生にデッサン人形をプレゼントするとかどうかしてるっつうのw


巻中対談でも語られてますがホントもっと知られて/売れてほしいです。1巻のときもそうでしたが、何度も何度も読み返してしまうスルメ漫画です。


過去エントリ
とりから往復書簡/とり・みき+唐沢なをき