今回はあまりにもあまりのことなので、うっかり個別エントリにて。ビーム感想は後日別エントリにてお送り致します。
唐沢なをき先生のオフィシャルブログ(主に奥様のよしこさんが執筆)にて、「マンガノゲンバ」で放送予定だった取材を中断・放送中止となった件について詳細に語られており話題になっています。
からまんブログ:『マンガノゲンバ』の件
上のエントリを直接読んでいただくのがいちばんわかりやすいと思いますが、わたしは題材が個人的に大好きな「ヌイグルメン!」であったこともあり、残念な気持ちや怒りがごちゃまぜでなんとも遣る瀬無い気持ちになりました。
また、この直前に『とりから往復書簡』の2巻を読んでいたということも遣る瀬無さを増幅させる一因になっていたかもしれません。
作中でマスコミの「やらせ」について語られている回があるのですが、ここで唐沢先生はこう描かれています。
「実はけっこう好きなんですよ
ヤラセの入った 取材とかそーいうの
こっちが見下されてなければね」
今回の件は、まさに「こちらが見下されて」いた取材だったのだろうなあ…。
この回で幾つか実際の取材時にあったエピソードについても描かれていますが、まだこの辺りは笑い飛ばせる範囲だったのでしょうね。
そして、今月の『まんが極道』です。
からまんブログ:いや、そうじゃなくてー
自分が読んだのは、今回の件が騒動になってからだったのですが…。うーん、うーん。普段だったら痛々しくもフィクションとして受け入れることが出来るのですが、やはり今回は「ドキュメントじゃなくてフィクション」の『まんが極道』とはいえ辛いというか、はらわたがほどよくぐつぐつ煮詰まってジャムになりました。直視できないわ…。最低限漫画が好きで唐沢先生方への敬意があるのならばこんな取材内容にはなり得ないわけで。今回の件を抜きにしても、プロの仕事に対しての礼儀というものは常に必要なものなんじゃないだろうか、いい大人なら…(と自分も耳が痛いところはありますが…)。
オチに使われたディレクター側の質問の詳細は、こちらでは書きません。「からまんブログ」の更新分では書かれていますが、出来れば今月号のコミックビーム『まんが極道』で読んでいただきたいです。この悔しい出来事をほとぼりも冷めないであろう内に作品に消化した唐沢先生とあっさりOKを出したビーム編集部はさすがといいますか。読もう!コミックビーム!!
…そして、読もう!『ヌイグルメン!』!!
公共電波で大きく知ってもらうことは出来なかったけれど、せめて今回の件で知って手に取ってくれる方がいるといいなあ。と。唐沢先生の特撮に対しての想いも、漫画に対する熱意も、理解するには実際読んでいただくのがいちばんです。
関連エントリ
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