『あまガミ』竹下けんじろう/コミックマーブル連載
掲載誌であったコミックマーブルが休刊になり不安もありましたが描き下ろしを大幅に追加して無事2巻が刊行されました。秋発売とは当初から告知されていたものの、そこはそれ…不安もあったので。


校舎がすっかり破壊された上に校長が逮捕という事態を受けて荒吐高校は廃校となり、生徒たちは全員八束高校の空き教室を間借り、天神の旋様も社ごと引っ越してくることになりました。さらに旋様は神楽たちのクラスに転入し、ますます神楽の周囲は賑やかになります。
今回表紙にも抜擢されたわたしの嫁である旋様は相変わらずかわいすぎます。神楽にすっかり惚れてしまった…のはいいのですが妄想が激しく鼻血噴出サービス過剰気味です。神様なのに!…天様と形は違えど、天神様はみんなえろえろなんでしょうか。可愛らしい少女の姿でえろえろな神様だなんてまったくけしかりませんね。子供の願いに呼応する神様だというのに…。
一方で天様は「恥じらい」を覚えてみたり!神様なのに、神楽たちと共に成長中という雰囲気が可愛らしいです。


そんな非常に羨ましい状態となった神楽ですが、「転校を繰り返すだけだから、友達を作っても仕方ない」という根本的な考えには変化はありません。そんな神楽の心を動かしたのは今まで殆ど関わりがなかったクラスメイトの男子たちでした。
天様に気があるため神楽にちょっかいをかけてくる関西弁の「渡」と知的で大人しい印象の「阿部」。神楽はひょんなことで彼らと天様たちと共にフットサルチームを組み、クラス対抗球技大会に出場することになります。大会でクラスメイトと協力し合い何かを成し遂げる喜びを知るものの、直後に父親から引っ越しを告げられ再び自暴自棄になる神楽。天様の呼び掛けすらはね除けた神楽を再び突き動かしたのは阿部と渡が見せた「自分自身の選択」でした。
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1巻の神楽は天様の言葉や破天荒な行動に心を動かされることが多かったのですが2巻ではどちらかというと天様はその能力をもって後押しをしつつ神楽を見守る役割に回っている気がします。天様の飾り気ない言葉は人の心を強く揺さぶりますが、生き方や考え方に強い影響を及ぼしたのは同い年の学友であった…と、いうところにハーレム物としてだけでない面白さを感じます。やはり竹下先生は男性キャラもとても魅力的に描かれます。


雑誌掲載分では非常に気になるところで終わっていたのですが描き下ろし部分では神楽の出生の秘密が明かされています。通常なら益々面白くなっていくところだと思うのですが…掲載誌等全く未定のまま内容的には「続く」で2巻は終了。2巻描き下ろしで完結と思い込んでいたため驚きました。どこか続きを描けるような雑誌があればいいんですが…同人誌という可能性もあるのかな。竹下先生の場合他作品でもそういうことがあるようですし…。

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それにしても、蜘蛛娘がエロすぎて困る。今後続けばこういった眷族もどんどん登場するかもしれないのに、本当に勿体無いところで終わってるよ…!!


過去エントリ
破天荒な神様と友達になってみませんか? 『あまガミ』1巻