『荒川アンダーザブリッジ』中村光/ヤングガンガン連載中
アニメ化決定!まじで!?いくらアニメ化の多いスクエニ系雑誌とはいえ、まさか『荒川』がアニメ化するとは。不安半分楽しみ半分というところです。


9巻の表紙はラストサムライ!ス…ステラは(ry
相変わらず無駄なほどに格好良いです。表紙のビジュアル的格好良さに負けず劣らず、中身でもラストサムライが大活躍していました。自らトラウマでもある亀有マインドを呼び起こしP子の乙女心を奮い立たせに向かうとは、行動は乙女だけど魂は男の中の男じゃあ…。
しかし気が付いたら荒川河川敷の片想いスパイラルは歯止めが利かない事態に陥っていましたね。とんでもないラブコメだよ。もはや恋愛沙汰に絡まないのは鉄郎くらいです。(あれ?過去資料見ると兄が鉄雄になってますが逆になってる)
それぞれが想いの連鎖の中にいながら天然、あるいは意図的に鈍感なところのある荒川住民たちですが、ニノさんがアマゾネスの心の変化を一発で見抜いてしまったところにびっくり。その上アマゾネスのフォローに回るとは…意外なところで女の友情が育まれつつあります。


一方でついに恐れていたことが…島崎かわいそうです。大人の片想いは大人だからこそ純情で痛々しいものがあります。そうして島崎が曝け出した本音を受け取ったリクは、今まで孤高であり続けたはずの市ノ宮の御曹司の表情とはかけ離れた顔に。描かれ方は一貫してギャグタッチなのですが、後半は結構グサグサ刺さってくる台詞が畳み掛けてきます。笑えるけど泣けてくるというのが『荒川』らしいところだと思います。この絶妙なバランスがアニメでも再現されると良いねー。


一番お気に入りなのは仔猫たちのお話かな。リクの本音がサラッと聞けるのも嬉しいところで。恒例巻末カラーは実に乙女ティックにリリカルで息をのみました。ヒッ。


過去エントリ
荒川アンダーザブリッジ 7巻
荒川アンダーザブリッジ』8巻