『町でうわさの天狗の子』岩本ナオ/月刊flowers連載中
おっさんのような趣向を持つこのわたくしが楽しみにしている数少ない女子向けまんがです。せまい。視野が。
5巻では紆余曲折の文化祭、そしてとうとう瞬ちゃんが京都で修行の為不在の10月を迎えます。
いやぁ、もうすっかり秋姫の頭の中瞬ちゃんのことばっかりじゃないですか。タケル君の影がどんどん薄くなってきてちょっと気の毒だよ…。
瞬ちゃんの胸のうちはいまいちわからない(自覚があるのか、ないのかが)けれど、秋姫から八咫烏(ストラップ)を受け取る時の視線の動きがたまらなかったです。
ここ、こっそり瞬ちゃんは秋姫のことをじっと見ているんですよね。で、この後秋姫が顔を上げたときには既にそっぽを向いてるっていう。この感じがTA☆MA☆RA☆N!恥ずかしいとか照れるとか以前に、「そういうもの」なんだと思うんですよ。瞬ちゃんにとっては。
秋姫のほうはというと、自分自身では恋愛感情とは捉えていないものの瞬ちゃんとの距離を非常に気にしているのと、三郎坊に”自分がしっかりしていないせいで瞬ちゃんを悪く言われた”ことが心に引っ掛かって、心配するモミジちゃんに「大丈夫 太郎坊だし」と今まででの秋姫からは想像もつかないような言葉を返している辺り瞬ちゃんのことをとても大事に想っているというのは見て取れます。
すれ違いと思い込みが続いた後なので、電話が繋がる場面はキュンときます。運命というと安っぽいけど、そういう風にめぐり合わせる何かに。とはいえこの距離を近づけるのって大変そうだなあ。現時点ではどちらからも歩み寄るっていうことが想像つきません。
5巻では、個人的にモミジちゃん株が上昇です。モミジちゃん、密かに矢鱈と恋話アンテナが高いですね。赤沢ちゃん方面まで網羅してるし…。
天狗としての敬意を除くと、秋姫のことをどう思っているかいまいちわからなかったところがあるんですが、ちょっとした事件をきっかけに秋姫に普通に呼んでほしいと頼まれたときのテレながらの一言はちょうかわいかったです。
こうしてみていると、モミジちゃんも「普通の女の子」だなあと。
今回は、ケモ分も割りと豊富で満足でしたがいちばんのときめきはユカリ君のセーラー服…なんだこれは、ときめきが凝縮している。顔も髪の毛もなんもいじらずただセーラー服を着ているわけですよ。それなりにタッパのある男子が。こ れ だ !わたしが求めていたのはこれだ!こういう大雑把な女装がだいすきです。ありがとうございます!(?)ミドリちゃんとの会話もさりげなくちょっぴりだけどじゅうぶんなときめきです。
各所でラブの予感とかややこしい予感が多発ですね。秋姫を狙う新たなライバルも登場ですが逆に瞬ちゃんへの想いを自覚するチャンスなんじゃないの!?秋姫自身が焦がれている「ほんとの恋」ってもんは、意外と近くにあるんじゃないでしょうかねえ。そしてタケル君の影がますます薄くなりませんように…。
過去エントリ
『町でうわさの天狗の子』1巻 - 漫画脳
『町でうわさの天狗の子』2巻 - 漫画脳
『町でうわさの天狗の子』3巻 - 漫画脳
『町でうわさの天狗の子』4巻 - 漫画脳
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