『フダンシズム-腐男子主義-』もりしげ/ヤングガンガン連載中
確実に面白さが増していっている(と思う)同人系メタモルラブコメ第5巻です。今回はちょっとだけ同人とか腐からは離れた「学校」が舞台となります。数たちが通う学校の学園祭である”賢帝祭”。クラスの出し物で忙しい中、女装時のアマネとしても学園祭に招待されてしまい、腹を括った数はクラスの出し物と両立することを決意します。
出し物が「コスプレ喫茶」なのを利用し、てんてるぬいぐるみを着込んだ姿で(ヌイグルメン!ファンとしては着ぐるみとはいえない)学校内を歩き、途中でたまたんたちに代わってもらってアマネとして顔を出す、というせわしないスケジュール。てんてるぬいぐるみの提供者で時には中にも入って協力してくれたのはなんとあのもこさん。そうです、前々から書店でニアミスしたりコマケ会場で出逢ったりメイド喫茶のメイドさんだったりしたもこさんです。
メイド見習いとして働きつつもコンプレックスから普段は好きなロリータ服が着られないでいたもこさんは、メイド喫茶で出逢ったアマネの一言をきっかけに勇気を出し始めていたのでした。単によく登場するモブキャラ、かと思っていたらなんというドラマティックな出逢い!もこさんは数君に貰った勇気でちょっぴり変わり始めて、そして今度はもこさんたちが数君を救い、「数」としてのぞみんに逢う勇気のお手伝いをする。素敵な繋がりが確実に広がっているのを感じます。でも合言葉はやっぱり「てんみこで」なんですけど!
アマネとして行動する時間の他は、自分のクラスの出し物に全力を注ぐ数君。ここでの行動はさすが「パーフェクトプリンス」の異名を持つに相応しい働き。ここまで数君が自分のクラスの仕事に力を尽くす理由、それは実行委員としての責任感だけではなく「アマネ」としてのぞみんや六徳さん、東峰さん、松本部長、清川君に貰った喜びや楽しさへの感謝の気持ちも含まれていました。
しかし「数」としてのぞみんと話した(数君はぬいぐるみの中で、筆談でしたが)その時に自分がしていることへの罪深さを改めて実感し、自ら「これ以上は望まないし近付かない」と数としてののぞみんへの想いを断ち切ることを決意した場面はとても切なかったです。くしくも、のぞみんが数君に惹かれつつあるというのに…。すれ違いの時間はますます重なっていくばかり。アマネとしてのぞみんに近付けば近付くほど、本来の姿の数君とのぞみんの距離は広がっていくなんて。
様々な思惑や恋心を乗せて大忙しながらも賢帝祭は大成功でした。同人・オタク知識メインなのも良いけれど、学校回も良いものです。コスプレ喫茶&お祭りということで各キャラの衣装替えも見ごたえあります。アマネたん以外にも、きよきよ(ノリノリ)と松本部長(嫌々)の女装もあるよ!きよきよのミンティみんとは破壊力抜群ですなあ。
↑色々ヤバい!
おまてん番外編や描き下ろし漫画と、見どころは他にも盛りだくさんでございます。六徳さんとアマネたんのゆりゆりしたカラー漫画は直接的じゃあないのにえろすなあ。
最近のもりしげ先生の絵柄はほどよく柔らかさが出てきてとてもエロ可愛いのです。お話も絵もどんどん魅力が上がっていっています。もりしげ先生作品に一度挫けた方でもフダンシズムは読んでみて欲しいなあ…と思っています。ファン心抜きでも十分面白いと思っていますので…。スクエニだし、アニメ化こないかなーっ。
あと因みに萌えどころは非常に多い5巻ですが…宮野母の可愛さは異常!とだけ。まいったまいった!
過去エントリ
「ぎこちなさ」の真骨頂 腐男子主義-フダンシズム-2巻/もりしげ - 漫画脳
オタクイベントにおける多面性 フダンシズム-腐男子主義- 3巻 - 漫画脳
たった一本の折れないフラグ 『フダンシズム-腐男子主義-』4巻 - 漫画脳
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