ここのところ毎回感想が次号発売の時期になってしまってすみません…。そろそろ軌道修正しなければ!!
今回はハルちゃん若き日の武勇伝のお話です。


相変わらずきなこマン役から降ろされることを嘆き続けるイリ。そんなぐずつくイリにハルちゃんが自分の若手の頃の話を始めます。業界に名を轟かせる大ベテランのハルちゃんにも若手の頃には色々な事件があったようです。
ハルちゃんの代表作「ボボラ」の撮影現場。そこではいまの『きなこマン』もまっ青レベルの無茶ぶりが指示されていました。なんと実際にスタジオを火の海にし、その中でヌイグルミ役者に演技を要求。しまいにはそんなことをしていたら死んでしまうと相手役のヌイグルミ役者が逃げ出してしまいます。スタッフ陣が怪獣の出番を削ろうとする中、“ボボラの出番を減らされるのは耐えられない”と思っていたハルちゃんは、自分が一人芝居でもたせるからと撮影の続行を志願します。


ハルちゃんがヌイグルミに入る大きな理由に「ニオイフェチ」ということがあります。ヌイグルミ内部のニオイに加えて燃え盛る火炎の中の凄まじいニオイはむしろハルちゃんにとってはご褒美。とはいえボボラも焼ける中での演技こなすということは並大抵の難易度ではなかったはず。しかしそれを乗りきり、ハルちゃんは伝説を自ら作り出したのでした。


ヌイグルミ演者として、そしてフェティシストとしてのレベルの違いを感じさせる昔話。状況の違いに加えてそもそものスペックの違いもあり今のイリに真似出来ることではありませんが、この話を聞いてイリにはどんな変化が見られるのでしょうか。まだ今のイリには理解出来ない話ですが、今後のイリに影響を与えることになるのでしょうか。
・・・なんだかんだ言って最後はイリに甘いハルちゃんでしたが。



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