『弱虫ペダル』渡辺航/週刊少年チャンピオン連載中
祝10巻発売!渡辺先生初の2桁巻突入ですよ(感涙)。そしてその記念すべき10巻の表紙は…表紙は…何故泉田にしたし…!!10巻買いに来た単行本派の人があとずさりしていないといいな!^^
色んなことを記念して、というか思いついてしまったので絵を描きました。…うん。すいません。
インターハイ初日、最初の平坦区間では総北・田所と鳴子、そして箱学の泉田が激突。10巻はそのトップスプリンター頂上決戦の様子がまるっと描かれています。
箱学2年・泉田塔一郎。彼はインターハイのみに焦点を合わせて筋肉を磨き上げてきたスプリントマシーンでした。筋肉を鍛え上げると人間は語尾にも「アブ」が付くようになってしまうようです…ってそんなアホな!(ヘタなツッコミ)その上、彼の右大胸筋と左大胸筋はアンディとフランクという個性的な人格(筋格?)として存在しているのです。もう笑う笑う。面白おかしく描かれてないのに笑えてしょうがないのは何故なの…。
それはそれとして完成されているのは肉体だけではありません。その速さには田所・鳴子の負けず嫌い2人も相当翻弄されていました。しかし協力し合って泉田を潰すような小賢しいことをするわけがない、レースとなれば同じ学校の先輩後輩だろうが敵!という姿勢は真っ直ぐで気持ちが良いです。
ペダルは毎度、回想シーンの使い方が神がかっていると思うのですが、今回の田所っちの1年生時の回想もそれはもう素晴らしかったです。あの田所っちも、1年生レースでは最下位だったという事実がありました。大きく分厚い壁にぶつかり、挫けそうになった2年前。当時の寒咲主将の言葉に突き動かされて今ではここまで成長したのです。
そうやって努力して努力して限界を踏み越えてきたからこそ、それまでの負けすらも誇れるようになれる。同じ”負けず嫌い”でも、これまで負けを認めたくなかった鳴子君にとっては目から鱗だったことでしょう。彼もまた、その熱いバトンを受け取って一皮剥けたのがこの時でした。寒咲先輩から田所っち、田所っちから手嶋&青八木、鳴子君へと…受け継がれていく総北の魂を感じます。
勝敗を分ける原因となったものには運の部分も少なからずあったのですが、最終的には打算も不安も無く前に進むことだけのプラス思考とそれを裏付ける自信があったからこそ、と思います。とにかく凄まじいレースだった!色々な意味で…。
正直なところ、泉田の強力すぎるインパクトからマジ:ネタの割合でネタがちょっと勝ちつつあったので今後の路線に不安がないこともなかったのですが、そこは渡辺先生のことですもの、軸はぶれてませんでした。ほんのちょっぴりでも戸惑いを感じた過去の自分をビンタしに行きたいです。
そしてドラマが生まれるのは平坦区間だけではない!11巻発売は一ヵ月後です!
過去エントリ
そして彼は覚醒する 弱虫ペダル 1巻/渡辺航 - 漫画脳
気弱な少年の決意 弱虫ペダル 2巻/渡辺航 - 漫画脳
純粋という名の速度 弱虫ペダル 3巻/渡辺航 - 漫画脳
その時誰もが惹かれることを止められなかった 弱虫ペダル 4巻 - 漫画脳
上へ上へと…登るしかないっショ 『弱虫ペダル』5巻 - 漫画脳
それぞれの想い、それぞれの絆 『弱虫ペダル』6巻 - 漫画脳
全身全霊、5人のゴールスプリント 『弱虫ペダル』7巻
漫画脳:繋ぐ力、支え合う力~ほのぼのもあるよ! 『弱虫ペダル』8巻(渡辺航)
漫画脳:インターハイ開幕!疾走感、御堂筋、そして腹筋(アブ)へ… 『弱虫ペダル』9巻(渡辺航)
『弱虫ペダル』・坂道から消えたのはオタク魂ではなくて
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