『血まみれスケバン・チェーンソー』三家本礼/コミックビーム連載中
『テルマエ・ロマエ』がまさかの超ヒットを記録する中、それでもやはりマイペースである意味では堅実とも言えるコミックビーム誌上にて、絶賛連載中の作品です。
とにかく不健全!不謹慎!諸々規制が進んだらアウトになる要素しかないような漫画ですが、これがもう本当に面白いんでぐうの音も出ません。


主人公の鋸村ギーコさん(中3、15歳)はスケバン娘。
クラスのいじめられっ子だったマッドサイエンティスト蒼井ネロはギーコ以外のクラスメイト全員を捕らえ、”動く死体”に改造し己の理想とする独裁帝国を築くための戦闘員として従えています。そして残り一人となったギーコを捕えるために次々と改造死体(という名のクラスメイト)を刺客として送り込んできます。
解体屋の娘として、チェーンソーを武器に改造死体とギリギリなバトルを繰り広げるギーコ!闘いの旅が幕を開ける!!


まあ、レビュー書くのにストーリーの説明はさほど重要じゃないと思います。
端的な言葉で表現すれば悪趣味の塊なネロ。クラス中が見るも無残な姿に改造され、死して尚動かされるという惨い仕打ちを受けているにも関わらず悲愴感など全く無いのが清々しいです。
それに加えて女生徒たちはパンツだのおっぱいだの大盤振る舞いです。改造されてるけど。ギーコさんのふんどしやネロの剃毛もあるでよ!もうなんか、「どうだおまえたちの大好きな女子中学生のパンツだよ!」みたいな押しの強さがたまりません。


改造された姿のグロテスクさ・次々チェーンソーで引き裂かれるスプラッターぶり・そして意味があるのかないのかわからないエロス…と気軽に人に見せられない要素が三拍子揃ってます。でも本当に凄いのは、それだけの不謹慎要素をこれでもかってほど詰め込んでいて漫画として破綻していないことだと思うんですよ。ただエログロを見られて酷くてキャーキャー言われるような代物とは一線を画す、漫画としての面白さが凄まじい。


特に台詞回しの面白さ!ギーコさんの台詞がいちいち格好良いです。正体不明の化け物(クラスメイトの改造体であることは後に分かるわけですが)たちに対して「何時だと思ってんだてめえら~!!」です。超格好良いです。
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一方ネロのしもべであり、股間からロケットミサイルを撃つ爆谷さゆりさんのモノローグが「用意しといてよかったわ…替えのパンツ」です。こんなときにパンツの心配って、あら女の子らしい。とか言ってる場合か!!世界は完全に狂っているのに何故か細かいところで中学生らしさを感じる言動があるのも妙におかしい。因みに大人たちがダメな奴ばっかりなのも妙にリアル。


そして何より、ギーコさんのキャラがとても魅力的。意外とカワイイところがある娘さんだったりします。ぽってりした手足もカワイイ。
正義とか、そういったものには一切興味はなさそうなギーコさんですが通す筋は通すスケバン流の生き様に惚れ惚れします。倒した死体を「全部はムリだから友達だけ選んで埋める」辺りにその性格が出ているのではないかなと。


かなり人を選ぶ漫画だとは思いますが、兎に角面白いのは間違いないです。「不健全」な「漫画」にしか出来ないものを見せてくれる作品です!こういう漫画が楽しめる世の中であってほしいよ、ホント。