『マコちゃん絵日記』うさくん/COMIC LO連載中
世界を震撼させた1巻の発売より1年が過ぎ、とうとう『マコちゃん絵日記』の2巻が発売されました。先月の『うさくんの脳みそやわらかい』に続いて2ヶ月連続の単行本発刊!うさくんの時代が来ている!乗り遅れてはならない…このビッグウェーブに。
おさらいしますと、この作品は小学5年生のマコちゃんを中心としたほのぼのと感動とバトルアクション(デコピン的な意味で)の物語です。成年誌であるCOMIC LOに連載されていますが、仄かに香るエロスぐらいしかこの作品にはエロ分はありません。むしろ多くの人に読んでほしい作品です。ただ、続きが読みたいと思っても18歳未満の方やガチエロロリコミックに抵抗がある方は絶対に本誌は手に取らないでね!
2巻収録は個人的に大好きなエピソードが多いです。
先ず月に一冊漫画を買ってもらっているマコちゃんが、普段愛読している「りりかる」という少女漫画雑誌ではなくふろくにつられて新創刊の漫画雑誌を選んでしまったため「りりかる」購入の為に悪戦苦闘する「リトルマネーダンサーの巻」。計画的におこずかいを貯めることにも失敗したマコちゃんがお父さんのお手伝いによるバイト代で少しずつお金を貯めて「りりかる」を入手するまでの姿は大変いじらしくて愛おしいです。そしてマコちゃんのことは全てお見通しでその手の上で躍らせる悦子ママの素敵なこと。直接口うるさく言うのではなくて、あれこれ手回しして経験をもって大切なことを教え込む策士ぶりにしびれます。
個人的にはこの「りりかる」とマコちゃんのりりかる愛を見ていると自分が幼少の頃に愛読していた「ぴょんぴょん」という雑誌を思い出して余計に胸が熱くなります。一風変わったまんがが多かったこととか、誰得感の強かったショボめのふろくとか、妙に共通点が多くて涙が…。きっとこの時苦労して手に入れた思い出もマコちゃんのりりかるの歴史に深く刻み込まれていくのでしょう。
また、全力小学生のマコちゃんには恋だの愛だのって浮いた話はないのですが、マコちゃんの親友多美ちゃんの甘酸っぱいお話「多美ちゃんの赤えんぴつの巻」がもうもう!!ものすごく良いのです。
相思相愛の相手なのに、「付き合う」ってことの大変さとか、エロいこととか色々考えちゃってどうしていいかわからない多美ちゃんが可愛すぎる…。普段は落ち着いた多美ちゃんだけど、こういう姿を見ると普通の女の子だなあと実感します。そして、このときばかりはマコちゃんの考えのなさが逆に救いになっていたりして。マコちゃんと多美ちゃんと聖羅ちゃん、良い友達だなあ。そして多美ちゃんに告白してきた(多美ちゃんもほんとうは好きな)男子、春斗くんがこれまた聡明でものすごく良い男子なんですよー…。かっこいいです。
周囲のやさしくて楽しい大人たちを中心に、色んなところからマコちゃんは教訓を得ているわけですがマコちゃん自身がそれをよくわかっていないところを含めてグッときます。なんでもかんでも理解して聞き分けてしまうお子よりもそんなマコちゃんのほうが人間らしくて、子どもらしくて可愛いです。
笑いながら大事なことを学んだり、思い出したりできる『マコちゃん絵日記』は本当に素晴らしいまんがです。泣いて笑ってハッピーです。
因みに2巻で一番好きなマコちゃんの顔はここだったりします。カッコイイ。
沙貴ちゃんとマコちゃんのデコピンバトルも熱い。2人のライバル関係もすごく良いんですよね。2人のデコピン師匠・徳川さんと中島さんを見ているとこの2人も将来はこうなるんじゃないかなと感じたり。こうやって見知らぬ大人から何かを学ぶ…という光景も含めて、今の日本に必要なものって『マコちゃん絵日記』に詰まっているんじゃないかな、と思います。
好きな場面もキャラも書ききれないくらいです。それとうさくん先生のぽっちゃり愛が凄すぎる。もうぽっちゃりってレベルじゃないですけど…。とりわけ聖羅ママの存在感…重量感…。しかしやさしさもメガトン級。あこがれます。
過去エントリ
小5女子はいつだって全力! 『マコちゃん絵日記』1巻 - 漫画脳
漫画脳:見よ、これが「うさくん」という生き方だ 『うさくんの脳みそやわらかい』(うさくん)
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