『まじもじるるも』渡辺航/月刊少年シリウス連載中

意外と早い!『まじもじるるも』6巻発売です。今回も『弱虫ペダル』とほぼ同時発売キャンペーン有。さらに表紙は自転車に乗ったるるも、作中にも『弱虫ペダル』が登場、カバー折り返し作者紹介カットはペダルキャラ…とコラボ強化巻となっております。折り返しカットは泉田&東堂&巻島なのですが(なぜこの3人!?)、『るるもの絵柄で描いたペダルキャラ』って感じです。妙にまるこくて可愛い!特に東堂!…しかし渡辺先生、泉田のことお気に入りすぎじゃなかろうかー(笑)。
なんと帯には真島ヒロ先生の推薦コメント付です。意外なところがきましたね…。森薫先生もCOMIC ZINのオススメコーナーで選んでくださってるし、業界人気(?)高いのかな!


るるもは本当に毎回毎回、シリアスもほのぼのもバカエロギャグも好きなお話ばかりで、回ごとにまったく違う魅力がありどれも素晴らしいのですが、あえて6巻を読んだ感想として言いたいことは「渡辺先生が描く女の子は最高にかわいい!!」ということです。今更ですが、大事なことなので何度でも言います。ふくつのせいしんです。
るるもが可愛いのはもはや世界の常識ではありますが、人間化した使い魔ネコ・チロといい、ライバル?のハルリリといい、シバの学校の女子たちといい…余すことなく可愛い女子ばかりです。さらにシバ弟の誠太郎くんに想いを寄せるハイパー小学生・猪子ちゃんから誠太郎くんの家庭教師を務める女子大生・映里さんや(6巻には出ていませんが)色んな意味で超絶な婦警の飯田さん、さらには爽やか時と病み時のギャップで2度美味しい(?)柴木家母…と年齢の幅にも限界なし。女性キャラという女性キャラがみんな可愛いのです。そしてすさまじいことに、レギュラー・準レギュラーキャラに限らずモブ・背景キャラに至るまで女子への筆の入魂っぷりが緩むことがないのです!

可愛い可愛いと乏しい表現力故に連呼しておりますが、なんと申しましょうか渡辺先生の描かれる女子っこはいわゆる「美少女」として描かれているキャラもいれば「地味だけど、可愛い」キャラもいます。特に保健係の三田さんの可愛さは後者にあたります。
新しいイメージ
一重まぶただし、髪型等に特徴や記号らしきものもないのにすんごく可愛いんだ!渡辺先生といえばキャラの描き分けがすごいんだよと前世から訴え続けている自分ですが(誇張表現あり)、それぞれの女の子をそれぞれの可愛さで描き、すべての女の子に愛情を注ぐ執筆姿勢にはただただ頭が下がる思いでいます。


個別の感想については一応毎回書いていますが、6巻では猪子ちゃんが可愛すぎる『おしえて!映里おねえさん!!』やるるもの頑張りに涙してしまう『秋風にのって』などなど大好きです。と言いますか本当にどのお話も魅力的ですが、それでもひとつベストを選ぶのなら『ネコとたいやきと世界のひみつ』です。
暗くて、友達がいなくて、空想が大好きな少年がある日偶然ヒト化するチロと出逢ったことから広がっていくフシギでステキなおはなしです。この少年の設定は『弱虫ペダル』の主人公・小野田坂道と近いものがありますが、このお話は渡辺先生が描くそんな気弱な少年への「もうひとつのエール」なのではないかな、と思っています。坂道は自転車に出逢い、仲間を得て(もちろんオタクでもありつつ)自分自身も成長していっています。一方でこちらの少年は突然何かが劇的に変化するわけでもなく、まだ友達もいないままだけれど、チロとの出逢いによって少し前を向けた。やさしくておおらかな応援歌。
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『ペダル』で見せる熱血だけじゃなくてこういったあったかい作品を描かれるってことももっと知ってもらいたいなあ、なんて。


単行本は『制服ぬいだら♪』と並んで6巻ですが、連載期間でいうと渡辺先生の作品ではとうとう現段階で最長!の作品となったそうです。おぉ…。これからも楽しみに楽しみに読んでいきたい!渡辺先生についていきたい所存。今回も4コマるるも、カバー下のお遊びなどサービスめいっぱいです。しあわせ!


過去エントリ
まじもじるるも/渡辺航 1巻 - 漫画脳
子魔女は空よりやさしいパンツの夢を見るか? まじもじるるも 2巻/渡辺航 - 漫画脳
輪は広がり、愛される子魔女 『まじもじるるも』3巻 - 漫画脳
漫画脳:ほんわか、ちょっぴりせつない、あとるるもかわいい。 『まじもじるるも』4巻
漫画脳:すべての女の子とおっぱいに幸あれ!! 『まじもじるるも』5巻(渡辺航)