昨年12月から約一ヶ月間募集しておりました「チャンピオン読者が選ぶ!このマンガが面白いぞっ☆2011」、多くのチャンピオン読者の皆様にご参加いただきまして誠にありがとうございました!!
その数自分含めて総勢42名でございます。弱小ブログの募集にしては相当集まったと思っています。感動。3部門の発表を各部門ごとに分け、3記事連続で発表させていただこうと思います。
ご説明させていただきますと、この企画は「チャンピオン読者版このマンみたいなことをやろうじゃなイカ!」というノリだけで押したようなお祭のようなものです。参加資格は、チャンピオンを楽しみに毎週読んでいる方であれば読者歴等は一切問わず!ということで老若男女?様々な世代の方にご参加いただいています。
基本ルールは本家このマンと同じ「一人各部門につき1位~5位まで選出、1位=5P、2位=4P、3位=3P、4位=2P、5位=1Pでの集計(5作以下の選出でも可)」で、今回発表のランキングに関しては同ポイントの場合挙げた人が多い方を上位にしています。
細かい要項は募集記事をどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/manganou/archives/51561075.html
先ず第一弾、「秋田書店(週チャン以外)部門」からの発表です。
この部門は一番難しかったようで、全参加者42名中32人の参加となりました。「チャンピオン好き=秋田書店好き」のイメージがあったのですが、チャンピオンしか読んでいない方や他にはREDくらいしか…という方など、選出に苦戦された方が多かったようです。そんな中でも選ばれた作品を見るとバラエティに富んだ顔ぶれ・掲載誌となっていて見応えのある結果になったと思っています。
それではベストテンをカウントダウン形式で発表!!
第10位 (11P/3人)
『地球の放課後』吉富昭仁(掲載誌:チャンピオンRED)
「日常系であれば大きなドラマもそんなに起きないわけですが、明るいサバイバルの知恵や「まったりした放課後感」の叙情的な感覚、ちょっとした思いやり、そういう気持ちよさだけで十分読ませるのがこの作者のおそろしいところ。文字通り「このマンガがすごい!」こんなマンガ見たことないよ!」(杉浦印字さん)
第9位 (13P/6人)
『trash.』原作 山本賢治・作画 D.P(掲載誌:ヤングチャンピオン烈)
「まとめて読むとポコの人がだんだんグルグル目をマスターしていくのが分かります。
ヤマケン病こわい。」(球さん)
「ヤマケン好きとしては外せない一作。D.P先生の絵柄で合うかな?
と心配していたけれども、見事にヤマケン風のモツを欠ける才能が凄い。」(どくしんさん)
「現秋田書店最悪趣味漫画。奥底に眠る暗い感情を呼び起こしてくれるドラッグのような一作。」(しんせんさん)
第8位 (15P/4人)
『真マジンガーZERO』原作 永井豪・脚本 田畑由秋・作画 余湖裕輝
(掲載誌:チャンピオンRED)
「いま「熱血」を描こうとするとどうしても笑いか失笑がついてこざるをえない現代、しかし本作では原作が原作なので熱血もいたって自然! 旧作のリメイクにはこういう効能もあるんですな。」(杉浦印字さん)
「アクメツコンビがマジンガーを描く!初めてその話を聞いた時自分は楽しみ!という想いは当然あったもののヤングチャンピオンで連載されているウルフガイと合わせて、秋田書店はお二人を原作ありの作品しか描かせないつもりではないのか?オリジナルで十分戦える作家なのに…とも思ったのも事実だった。
しかしいざ始まってみると全くそんな不満は吹っ飛んでしまった!」(デス川さん)
第7位 (15P/5人)
『嫁姑の拳』函岬誉(掲載誌:エレガンスイブ)
「これまで持っていたレディコミに対するイメージを完全に粉砕されました。ええ完全に。」(しおたけさん)
「バカバカしさが最高(褒め言葉)」(pront1885さん)
『酒は辛口肴は下ネタ』みさき速(掲載誌:ヤングチャンピオン)
「心があったかくなる話や下ネタがいい具合に混じり合ってて・・・好きです!食べてみたいものしか出てこないぜ!」(あおいさん)
「週チャン出身の作家の中ではおそらく山口貴由とタメを張れるアナーキストであろうみさき速の作品。食と色との見事なコラボはもう何と言うか…明るい作風で身も蓋もないネタをやる辺りは作者の真骨頂ですな。」(しおたけさん)
第6位 (19P/5人)
『ひみchuの文子さま』マツリセイシロウ(掲載誌:チャンピオンRED)
「なんというかネットとかで話題になっているネタを使いヲタクのツボをつくのが上手い作品よね。」(みそあじさん)
「オタクだからこそ「わかる」「笑える」ネタもまた面白いですね。」(あおいさん)
第5位 (20P/5人)
『フランケン・ふらん』木々津克久(掲載誌:チャンピオンRED)
「グロと萌えの融合が一つの答えを出した作品ということで。ヴェロニカの不幸少女っぷりが可愛いですよね。」(くろりゅうかめさん)
「ひどいほどの人の欲。
それに応えるふらんちゃんのわりとあっさりした性格が好き。」(あおがえる。さん)
第4位 (26P/8人)
『メイドいんジャパン』おりもとみまな(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
「バリバリの成年漫画家が、ほとんどエロ漫画誌みたいな雑誌で、
「主人公は女装した男」という条件を担当編集に与えられた結果、
この作家がこの雑誌でしか生み出せないであろう怪作…もとい快作が誕生しました。」(ばばさん)
「これはとんでもない作品だった…。エロとかおちんちんとかそういう目的で表紙買いするとなんかもう終盤辺り別の意味でやばい。心にくるよこれは。心のちんこに響く傑作!」(乙さん)
第3位 (30P/8人)
『ヴォイニッチホテル』道満晴明(掲載誌:ヤングチャンピオン烈)
「烈は毎号読めてるわけではないので連載時は話の流れがいまいち掴めなかったけれど、単行本で読むとこれ滅茶苦茶面白いです。」(乙さん)
「道満先生のかわいらしい絵柄と「島の英雄譚を電撃文庫と一緒にすんな」等の
独特のセリフ回しがとても楽しくて妙に病みつきに。」(みそあじさん)
『人間失格・壊』原作 太宰治・作画 二ノ瀬泰徳(掲載誌:チャンピオンRED)
「文学リメイク物としてテーマから外れず且つ、自分の作品として消化しきった怪作。」(ラムニーさん)
「タイトルの壊の文字通り原作を破壊しつつも、嗚呼しかし芯の部分はしっかりと人間失格である。」(デス川さん)
「全てのページ、全コマがこれ入魂。これだけですでに必見! ここまで激しい、正直ムチャクチャでさえある表現があったというそれだけで、2010年のマンガ史のひとつの事件だったとは言いすぎでしょうか。」(杉浦印字さん)
第2位 (36P /12人)
『花のズボラ飯』原作 久住昌之・作画 水沢悦子(掲載誌:エレガンスイブ)
「読んでいて、これほど幸せな気分になれる漫画も少ないよね!」(ラムニーさん)
「うさく……水沢氏の描くかわいらしい人妻と久住氏のモノローグの融合。
女性版孤独のグルメというよりは自炊オペラ漫画。」(球さん)
「もう花がいろんな意味でかわいい、さすがうさく…ゲフンゲフン」(だんなさん)
「久住先生のネタとうさ..水沢先生の作画が見事にかみ合っている。このコラボを考えた秋田書店に感謝です。」(pront1885さん)
「うさくん先生大変おいしく読ませていただきました。うさくんテンキュー。」(乙さん)
第1位 (43P・12人)
『シグルイ』原作 南條範夫・作画 山口貴由(掲載誌:チャンピオンRED)
「原作の40ページ強の小説の内容が、山口先生の手によって15冊の壮大なストーリーになるとは思いもしなかった
キャラクター一人一人に個性が出ていて、小説を読んだ人でも十二分に楽しめる内容でした」(たかこふさん)
「静と動のド迫力に、加えて必殺技に弱い男の子ゴコロまでくすぐる見事な剣戟。「死狂い」の狂気が生む圧倒的な重み。容赦ないスプラッター描写。男の筋肉から匂いたつ色香。交錯する二人の剣士の情念。まさに傑作!」(杉浦印字さん)
「長い長いプロローグを終えて、遂に来た宿命の対決。御前試合は読んでいて本当に息が出来なかった。ラストの喪失感を含めて、バッサリと作者に斬り殺されたな~。」(ラムニーさん)
「キャラクターの作り方魅せ方がここまで凄い作品はそうそう無いと思います。」(みそあじさん)
「一時代を築いた作品、堂々の完結。その業績的な意味でも、結末に対する評価としてもやはり外せないかと^^;。」(トキノジさん)
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ご覧のような結果になりました。『シグルイ』は貫禄の第1位といった感じです。一般的にも知名度が高い作品ですので特別に秋田書店に拘りがあるかないかは関係なくとも納得の結果かと思います。…自分は未読なんですけどね…!(ご覧の有様状態)
第2位『花のズボラ飯』はマンガ大賞にもノミネートされて勢いが止まりません。一言で言うならば秋田書店はもっと刷るべきです。
驚いた&震えたのは同率第3位の『ヴォイニッチホテル』『人間失格・壊』でした。集計していて「えっ同点!?」と何度も見直してしまいました…。ここらにくると世間の認知率自体はかなり低めになってはきているのですが、異端派作家の個性的な作品に評価が集まるのは実に秋田書店的である…のではないでしょうか。
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以下は総合ランキングです。
第1位 (43P・12人)
『シグルイ』原作 南條範夫・作画 山口貴由(掲載誌:チャンピオンRED)
第2位 (36P /12人)
『花のズボラ飯』原作 久住昌之・作画 水沢悦子(掲載誌:エレガンスイブ)
第3位 (30P/8人)
『ヴォイニッチホテル』道満晴明(掲載誌:ヤングチャンピオン烈)
『人間失格・壊』原作 太宰治・作画 二ノ瀬泰徳(掲載誌:チャンピオンRED)
第4位 (26P/8人)
『メイドいんジャパン』おりもとみまな(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
第5位 (20P/5人)
『フランケン・ふらん』木々津克久(掲載誌:チャンピオンRED)
第6位 (19P/5人)
『ひみchuの文子さま』マツリセイシロウ(掲載誌:チャンピオンRED)
第7位 (15P/5人)
『嫁姑の拳』函岬誉(掲載誌:エレガンスイブ)
『酒は辛口肴は下ネタ』みさき速(掲載誌:ヤングチャンピオン)
第8位 (15P/4人)
『真マジンガーZERO』原作 永井豪・脚本 田畑由秋・作画 余湖裕輝
(掲載誌:チャンピオンRED)
第9位 (13P/6人)
『trash.』原作 山本賢治・作画 D.P(掲載誌:ヤングチャンピオン烈)
第10位 (11P/3人)
『地球の放課後』吉富昭仁(掲載誌:チャンピオンRED)
第11位 (10P/2人)
『黒薔薇アリス』水城せとな(掲載誌:プリンセス)
『極☆漫』横山了一(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
第12位 (8P/4人)
『ベクター・ケースファイル』原作 藤見泰高・作画 カミムラ晋作(掲載誌:チャンピオンRED)
第13位 (8P/3人)
『ミカるんX』高遠るい(掲載誌:チャンピオンRED)
第14位 (8P/2人)
『ハカイジュウ』本田真吾(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
『スピーディーワンダー』原作 綱本将也・作画 山根章裕(掲載誌:ヤングチャンピオン)
第15位 (7P/2人)
『えんじがかり』三浦靖冬(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
『足利アナーキー』吉澤潤一(掲載誌:ヤングチャンピオン)
第16位 (6P/2人)
『AI:パト!』やぎさわ景一(掲載誌:チャンピオンRED)
『ドみなのド!』原作 雑破業・作画 目黒三吉(掲載誌:チャンピオンRED)
『ヨメいろちょいす』tenkla(掲載誌:チャンピオンREDいちご/チャンピオンRED)
第17位 (5P/3人)
『おとぎの国のいちごヒロイン童話集+』松林悟(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
第18位 (5P/1人)
『ママは同級生』あづまゆき(掲載誌:ヤングチャンピオン)
『極道の食卓』立原あゆみ(掲載誌:プレイコミック)
『ワルタハンガ 夜刀神島蛇神伝』藤澤勇希(掲載誌:プレイコミック)
第19位 (4P/1人)
『猫神やおよろず』FLIPFLOPs(掲載誌:チャンピオンRED)
『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』原作 横山光輝・脚本 今川泰宏・漫画 戸田泰成(掲載誌:チャンピオンRED)
『幕末世界 攘夷』森田信吾(掲載誌:グランドチャンピオン)
『鉄のラインバレル』清水栄一・下口智裕(掲載誌:チャンピオンRED)
第20位 (3P/1人)
『ランチキ』奥嶋ひろまさ(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
『雷神孫子』さだやす圭(掲載誌:プレイコミック)
『VITAセクスアリス』原作 樋口達人・吉野弘幸・作画 佐藤健悦(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
『COCOON』今日マチ子(掲載誌:エレガンスイブ)
『れすきゅーME』巻田桂春(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
『バケカノ』井上行広(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
『ラブダチ』牛乳リンダ(掲載誌:恋愛MAX)
第21位 (2P/1人)
『このはな』松本ドリル研究所(掲載誌:チャンピオンREDいちご)
『まじらぼ』伯林(掲載誌:ヤングチャンピオン烈)
『空手婆娑羅伝銀二』野部優美(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
『エグザムライ戦国』山口陽史(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
『チキン』原作 井口達也・作画 歳脇将幸(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
第22位 (1P・1人)
『堂本ルール』阿部秀司(掲載誌:ヤングチャンピオン)
『ブラックジョーク』原作 田口雅之・作画 小池倫太郎(掲載誌:ヤングチャンピオン)
『プロレス甲子園』秋好賢一(掲載誌:月刊少年チャンピオン)
やはりREDが強いですね。…自分も久々にRED買おうかなという気持ちになりました(笑)。ミイラ取りがミイラに…(ちょっと違う)。
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今回ご参加いただいた皆様のブログ記事は私のはてブタグ「このチャン」からご覧いただけます。是非是非各記事で皆様の熱意のこもった紹介を堪能してください☆
http://b.hatena.ne.jp/sasamanga/%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3/
というわけで、第一回「秋田書店編」でした。秋田書店のマンガにあまり触れたことのない方やチャンピオンしか知らないよ~という方にも作品に出会うきっかけとなれば嬉しいですね。
第二回は「秋田書店以外編」の発表です!
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