『ぱら☆いぞ』道満晴明 コミック快楽天連載中
待望の単行本化だったというのに感想を書くのがひと月以上も遅れてしまいました。すべてわたくしの怠惰の致すところでして…本当にもう…罵倒してください!
さて発売後即重版もされるほどの人気ぶりなのでもはや必要ないとは思いますが、簡単に説明を。この『ぱら☆いぞ』は成年向け漫画誌「快楽天」で連載中の4コマ漫画です。作者である道満晴明先生は元々快楽天誌上でエロい漫画を描かれていましたが、突如この『ぱら☆いぞ』の連載が始まりポカーンとした記憶があります。私はページ数が少なくとも、道満先生のエロ漫画が大好きですので当時は「快楽天編集部は何考えてるんだ!(ドンガラガッシャーン」と憤りに近い感情すら抱いておりました。…しかし、この『ぱら☆いぞ』という作品自体が所謂「エロ漫画雑誌のギャグ枠」とも若干違う異色の4コマ作品として進化を遂げており今では(道満先生のエロ漫画への未練はまた別問題として)これはこれで正解であったのだと思えるようになりました。
そのタイトルやキャラ造形に『らき☆すた』パロディの面影を残しているものの、作風は完全に別物…というか対極といっても過言ではないです。ところどころ萌え4コマ的な手法へのオマージュと時に皮肉を含みつつ繰り広げられるのは主にシモのネタ。メインとなる女子高生キャラたちはたいへん(トンデモ性癖所持者が殆どだけど)かわゆいです。だけど手放しで「かわいい、しかもエロい!」とは喜べないのはなんでなの?単にエロいというのも下品というのも何か違う読書感があります。
4コマ自体はシモいネタで魅せるものが殆どですが「高校生活」の流れもしっかり存在していて、卒業シーズンにはそれぞれのキャラたちの少ししんみりとして着地点も描かれます(弱田さんのラストは本当に切なかった…)。舞台は移動しないので、実はメインのキャラクターが少しずつ変わっているのも特徴といえば特徴でしょうか。キャラメインの4コマでありながらも”主役”がはっきりとは示されていないんですよね。「キャラ萌え」と「固定キャラでなくとも成立する4コマ」の中間地点に立つ存在感。その点を考えても、異端の4コマなのではないかなあ、と。
他の作品を喩えに出すのはあまり良いやり方ではないかもしれませんが、自分の中では『ぱら☆いぞ』の作品性=「みこすり半劇場的な土台を萌え4コマ手法でデコレーションしたもの」と喩えるのが最もしっくりくるかな、という結論に至りました。当然ながらそれを手がけたのが「道満晴明先生」というパティシエである点も非常に重要なポイントです。基本的にエロや下品を笑う、という作風でもどこかあっさりしているし、ドラマも堪能できる。素人が手を出せば絶対に合わないであろう素材を美味しく纏め上げています。まさに誰にもマネのできない作品。素晴らしいです。
追伸
―…真剣に書いてしまいましたが、これだけは付け加えておきます。呪田さんは僕の嫁。
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