『だぶるじぇい』のテレビアニメ化が発表されましたね。
「野中英次で萌えることは可能なのか?」という難題と共に登場したこの漫画、野中英次先生のシュールな世界観と亜桜まる先生のたいへん可愛らしい絵柄の強力なタッグで、他に類を見ない独特な作品に仕上がっています。漫画としてはシュールギャグの系統でありながら個性的な女の子キャラ造形レベルの高さは折り紙つき。先述の難題にも諸手を挙げてイエスと答えるしかございません。つい先日単行本の4巻が発売されましたが、それぞれの人間関係にも少しずつ変化が起きているところも見逃せないです。ショートギャグでもあり、萌え漫画でもあり、変わった形ではありますが部活を通しての青春群像劇という一面も持った幅広く深い魅力のある漫画であるといえます。
『だぶるじぇい』は伝統芸継承部という謎多き部活動がメインとして描かれています。伝統芸の内容はというと、とりあえずはそれっぽい物から「つまようじのミゾを掘る」などまで様々です。そもそも可愛い女の子がワンサカといっても基本ギャグ漫画ですから、普段からお面が外せない溶接工女子やら優しく穏やかな姿と覆面マスク姿というふたつの顔を持った女子やら一筋縄ではいかないキャラクターばかり。
しかし、ただ単に可愛いだけではなくそういった変さがあるからこそまたそれぞれが魅力のあるキャラになっている印象があります。
わたしはこの手の「変で可愛い女の子がいっぱい出てくる漫画」がものすごーく好きなのです。そもそも可愛い女の子がいっぱいいる光景に多くの人は幸せを感じるものだと思っているのですが、+αとしての「変さ」に面白みとよりいっそうの可愛らしさを感じます。
ここでの「変」は性的な変態とは別、というところがミソです。「変態コメディ」「変態だらけ」という謳い文句を掲げた漫画やラノベはここ数年でとても増えたように思えますし、それはまたそれで面白いジャンルではあるのですがどちらかというと「変態」ではなく「変人」な女の子たち揃いというシチュエーションがイイ!
そしてそんな変な女の子たくさん系漫画って今実はひそかに盛り上がってるジャンルなんじゃないのかな?とじわじわ感じているのです。現在アニメも放送中の『日常』あたりもこのジャンルに当てはまるのではないかなとか。
だって、好きな人が女子と腕を組んでいるのを見かけてしまい、ショックで窓をブチ破った挙句、鉄棒で大車輪したりそのまま街へ繰り出して魂込めたシャドーを披露したり人助けしちゃったりする女の子なんて・・・変ですけど!それが可愛いか?可愛くないか?と問われればやっぱりイエスと答えるしかない。女の子の「変」は笑いと可愛さを同時に生み出すから最強です。
変な女の子、というのはキャラクターが集まるギャグ・コメディであれば多かれ少なかれある要素だとは思うのですが、ぜったいに身近にはいないレベルで変!という子ばかりが集まる漫画というとそれなりに絞られてきます。たとえば『あずまんが大王』だと割と変さよりも”こういう子実際にいそう”感が強いかなあ、という感じ。『みつどもえ』はこっち寄りのようで、変態分も強いといった感じで。ここらの厳密な線引きは難しいというかあくまで主観ですが…。なんといいますか、”常軌を逸してるのにほのぼの”というのが良いと思うんです。作品で描かれているもの自体は日常だけど、こっちから見れば非日常。
自分の中でそんなジャンルの頂点に君臨しているのが渡辺航先生の『制服ぬいだら♪』だったりします。スカート履き忘れて学校行っちゃうヒロイン、バットに刀を仕込んだ娘に呪術&吹き矢マスターといった親友たち、人見知りで指人形を介して喋るのんびり妹、恋のライバルはブラで喋る先輩、そしてケロパンダ(説明不能)…!
最高に可愛くて最高に変!せっかくだから今からでも流行ればいいんじゃないかなとおもいます!
…などと結局話題の作品に乗っかって自分の大好きな漫画を宣伝してるような話になってしまいましたが、まだまだあると思います。変な女子たくさん漫画。とにかく変な女の子は可愛い!これは真理!
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。