『りびんぐでっど!』さと/週刊少年チャンピオン連載中
前から好きだった…だけど一度も声をかけたことなどなかった。
その女の子が、ある日突然この世を去ってしまった…。
高校一年生の青山くんを襲うあまりにも深い悲しみ。けれど、そんな切ない別れからは想像も出来ないトンデモな日々がすぐに訪れたのです。何故なら…彼女が、ゾンビとして蘇ったから!!
週刊少年チャンピオンにて短期連載を経て本格連載の座を勝ち取ったゾンビっ娘コメディ『りびんぐでっど!』第1巻がついに発売されました。作者はウェブ発漫画『いわせてみてえもんだ』等で実績のあるさと先生。相変わらずチャンピオン人脈は謎ですが、面白い漫画を描いてくれる作家様ならどこからでもどなたでも勿論大歓迎でございますよ。
最近やたらと目にするゾンビ物・ゾンビっ娘モノではありますが…この作品の特徴は何と言っても底抜けに「明るい」こと!!
ゾンビとして蘇った灰田もなこちゃん(享年16)は行くあてもなく、自分の棺にポエミィなラブレターを入れた青山くんの家にやってきます。世間的には亡くなっているもなこちゃんを匿う苦労は並大抵ではありません。やたらとモロくすぐ取れる頭に手足、空腹になると肉を求めて狂暴化して人を襲う…そんなことになっても、やっぱりもなこちゃんは明るくて憎めない、そして何よりも可愛い!肉(食糧)とボンド(身体接着用)だけは欠かせない、ちょっぴりラブコメでたっぷりゾンビな同居生活。まさに食うか食われるか!(非・性的な意味で)
「死」という事実と、それに纏わる哀しみも所々に描かれてはいるものの、あくまでもメインとなるのは笑いの部分。もげる身体のグロさすら笑いのスパイスとして活きているくらいです。
そして、「身体が取れる」「内臓が出てる」「空腹で狂暴化→肉を与えて解決」というギャグがある程度パターン化している一方で飽きを感じさせないこの漫画の面白さの真髄はなんといってもセリフ回しと会話のセンスの良さにあります。
基本となるのは天真爛漫ゾンビなもなこちゃんの言動に対する青山くんのツッコミ。けれどそれも型にはまることはなく、ツッコミ側のセリフも常に単純なものではありません。

たとえばこの場面は、2人で外に出かけることとなって「デートしてるみたいだね~」というもなこちゃんの言葉に青山くんが過剰に意識しまくってからの流れ。ワンテーマに絞った言葉の流れでまとめながらもハイスピードでまくしたてるテンポの良さ!この手前、赤面して誤魔化すどころか目も当てられない事態になってる青山くんの台詞群も逸品なんですよ!
そういった感じで、絵的にも動きの激しい肉体飛び散るドタバタコメディ、しかししっかり「読ませる」作品でもあります。いやはや、とにかく面白いんだー!
ゾンビっ娘萌えも元気っ娘萌えも大満足という矛盾が素敵なもなこちゃんを筆頭にサブキャラ陣もひとクセふたクセあって大変充実しています。ゾンビ属性がある人もない人も『りびんぐでっど!』ワールドを体感していただきたいです。チャンピオンの新しい風!ヒットして欲しいな~!
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