三夜連続更新、第二夜目!
本日は「チャンピオン読者が選んだ秋田書店以外の漫画」を対象としたランキングの発表となります。
週刊少年誌の中では異端として扱われることの多いチャンピオン…その愛読者は他にどのような漫画を選ぶのだろうか!?という素朴な疑問をぶつけた結果がここに!(比較的大げさにお送りしております)


基本ルールの説明です。
基本ルールは「一人各部門につき1位~3位まで選出、1位=3P、2位=2P、3位=1Pでの集計(5作以下の選出でも可)」で、今回発表のランキングに関しては同ポイントの場合挙げた人が多い方を上位にしています。
※全作品同位での選出をされた方につきまして、本来集計対象外となりますが本家「このマン」にならい全作品2位=2ポイントでの集計とさせていただきました(この措置は今回限りの特例となる予定です。)


昨年の結果はこちらに!
なお、この部門に関しましては昨年あまりにもバラけて集計が大変だったために今年は「1人3作品まで」の選出とさせていただきました。
それでも集計対象26名で作品数が58作となかなかの割れっぷり…。昨年の154作に比べればだいぶ減りましたが(苦笑)。
というわけで「ベスト10」が組めずにカウントダウンは8位からの発表となります。

それでは、結果をどうぞ!



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第8位 (3P/1人)
『男爵校長High!』OYSTER(掲載誌:コミックハイ!)
「このマンガの魅力は、萌え4コマとしてキャラのかわいさはもちろん、ギャグ4コマとしても十分面白いこと。それでいてせつない恋なんかも描かれていて、保護者のようにほっこりするんだか、片思いの子を取られたようで悔しいんだか。」(えぬさん)

『失恋ショコラティエ』水城せとな(掲載誌:フラワーズα)
「水城先生は、キャラの心理描写を目(または視線)で表現するのがとても巧いと思います。」(霧島ちゃんこさん)


『腕 -駿河城御前試合-』原作 南條範夫・作画 森秀樹(掲載誌:戦国武将列伝)
「チャンピオン紳士淑女的には(いや、そうでなくても今時のマンガ読み的には)南條範夫の『駿河城御前試合』といえば、山口貴由の『シグルイ』が連想されると思う。実際、長く絶版状態の原作小説がシグルイ効果で新装版が発行されたワケだし、そのインパクトは無視できない。
しかしながら『シグルイ』は山口氏の大胆なアレンジが為された、言ってみれば変奏曲的な側面が強い。
それに対して本作『腕』はあくまでも正統派の剣豪劇画として描かれており、ストーリーもまた原作に忠実だ。
あくまでもオーソドックスな表現を貫き通す本作は、だからこそ原作の常軌を逸した凄惨さが一層引き立っていると言える。」(しおたけさん)

『激マン!』永井豪(掲載誌:漫画ゴラク)
「本家「この漫」で目出度く一位になった、「週刊少年漫画の頂きに君臨するチャンピオン」にて連載されている手塚伝説漫画「BJ創作秘話」。しかしオッサン漫画の頂きに君臨する漫画ゴラクでは、永井豪先生の自伝的作品である「激マン!」が連載されているんですよ!「BJ~」では手塚先生関係者への取材から書かれていますが、「激マン!」は永井先生自身が「自伝的ノンフィクション」という視点で、分身である『ながい激』を主人公に展開され、時代的にはデビルマンとハレンチ学園を中心に書かれています。」(カヘヲレさん)

『イモリ201』今井ユウ(掲載誌:月刊ヤングマガジン)
「2浪中の学生さんの隣に越してきたのはセーラー服姿の女子高生、だがその実態は21歳無職の酒飲み!
24時間365日女子高生でいたいがためにつも制服、その下にはスク水というストレートさには脱帽です。
よくもまあこんなおバカな作品を出してくださった(褒め言葉)!」(だんなさん)

『兎の角』睦月のぞみ(掲載誌:Fellows!)
「やらしくかわいくおもしろく。ちっちゃい身体ででっかい鈴もって物理的に殴るアヤと、大きいおっぱいと愉快な精神のお嬢様イズミのバディ退魔ものなのですが、退廃的な空気や、コメディに隠されたホラー描写からは本物を感じます。条件付きで百合と言われることが多いような気がしますが、百合としても本物です。」(こぱんさん)

『ぱら☆いぞ』道満晴明(掲載誌:快楽天)
「9割以上が下ネタ・エロネタなので薦めにくいけど大丈夫な人にはぜひとも薦めたい。」(しろこさん)

『3月のライオン』羽海野チカ(掲載誌:ヤングアニマル)
「友人の家で一気読みしてはまりました。今まで読まなかったのを後悔。この絵柄で男同士のガチンコのぶつかり合いを描いて違和感が無い。」(nst2460さん)

『ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編』原作 竜騎士07・作画 鈴羅木かりん(掲載誌:ガンガンJOKER)
「ひぐらしの漫画版は非常に丁寧に作られていて  原作信者の僕でも、どうしても原作読む時間がなかったら、こっちを読んだ方がいい  DS版とかPS2版とか絶対やるなと言うくらい出来がよかった。 」(あわわさん)

『青空にとおく酒浸り』安永航一郎(掲載誌:コミックリュウ)
「行き当たりばったりに見えてしっかり伏線張ってあったりするのがすげぇ。」(マスカワさん)

『星を継ぐもの』星野之宣[原作 J.P.ホーガン](掲載誌:ビッグコミック)
「おもしろい!原作は名前しか知らず未読だったのですが、徐々に明らかになるヒントとそこから判明する事実にいちいち驚かされっぱなしです。SFに重要な嘘をまじえた科学的裏づけにも真実味を感じ、つい本当にありえるんじゃと思ってしまいそうになります。さすがSFの名作!そしてさすが星野之宣!」(あおありさん)

『高杉さん家のおべんとう』柳原望(掲載誌:コミックフラッパー)
「ひょんなことから中学生の少女と同居することになった三十路の大学教員。不器用な二人が少しづつ距離を縮めて家族になっていくさまが丁寧に描かれていて、読んでて微笑ましい作品です。」(pront1885さん)

『日本をゆっくり走ってみたよ ~あの娘のために日本一周~』吉本浩二(掲載誌:漫画アクション)
「吉本先生の漫画は、被災地の鉄道マンも手塚治虫も昭和の中坊も、そしてここでは吉本先生自身が、誰もが等しく頑張って生きていることを教えてくれている。」(匿名希望さん)

『アゲイン!!』久保ミツロウ(掲載誌:週刊少年マガジン)


第7位 (3P/2人)
『フダンシフル!』もりしげ(掲載誌:ヤングガンガン)
「あらゆる存在へ手を差し伸べる、眩しい光のような漫画。「癒し」というものがあるとしたら、こんなものであってほしい。」(匿名希望さん)

『昭和元禄落語心中』雲田はるこ(掲載誌:ITAN)
「この漫画は、主に3つの視点で描かれてます。①主人公の落語家としての成長。②鬼籍に入った伝説の名人と昭和最後の大名人と謳われる主人公の師匠、二人の関係。③伝説の名人の一人娘が抱える2つの葛藤。
これを提出する時点で(私が住む地域では)まだ1巻しか出てないのでこれからの展開がわかりませんが、最後まで読みたい作品です。
1巻表紙のおじさまを見て惹かれたら負けです。中はさらに艶やかです。おじさま好きな方は是非読んでみてください。」(霧島ちゃんこさん)
「恥ずかしながらこの作品、この漫画がすごいを見るまで知りもしませんでした。この漫画、なにより話自体も面白いですが物語の構成が上手い。一番そのことを思ったのは2巻冒頭の部分。今年どの漫画よりもハラハラさせてもらいました。」(あおありさん)

『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘(掲載誌:週刊少年サンデー)
「「巧い人はどこで何を描かせても巧い」という当たり前の事実に圧倒される。もとより自家薬籠中に収めていた北海道の農業ネタだが、それにしても、だ。「自分探し」的な青春もののストーリーを基調としつつ、綺麗事を言っていられない畜産の現場の「生と死」というテーマを織り込み、しかしコメディとして気楽に読める。よくもこれだけの作品が描けるものだ。」(暗之云さん)

第6位 (5P/3人)
『好いとっと!?』かがみふみを(掲載誌:ファミ通コミッククリア)
「『方言女子』というのが流行っているとかいないとかいう話をたまーに耳にするが、そんなムーブメントのど真ん中をぶち抜くような本作。
屈託のない明るさとのどかな田舎の生活。今時の少年少女が織りなすノスタルジックな世界。
ちょっとにまにましつつ、妙に安らかな気持ちになれます。」(しおたけさん)
「神奈川から父の故郷である九州の田舎に引っ越してきた優くんと方言丸出しのみちるちゃんのほのぼのラブコメ。
パンツやらおっぱいやら見て中学生のくせに何ともうらやましい、じゃなくて青春だねえ。
かがみ先生は男女のビミョーな距離感をうまく描いてくれるので好きです。」(だんなさん)
「とにかく背中がムズ痒くなってくるほどの直球な青春物語。」(pront1885さん)

第5位 (8P/3人)
『ドリフターズ』平野耕太(掲載誌:ヤングキングアワーズ)
「国取りのほうは火薬を作ろうとたくらんだり一歩一歩地味な積み重ねをしつつ、アクション・バトルは予想よりも早く起こったりして。
なんだかんだで一本気な豊久が格好良く頼もしい!」(デス川さん)
「「ぼくの考えたスーパー歴史大戦」を重度の中二病なプロの漫画家が描くとこうなる。」(nst2460さん)

第4位 (8P/4人)
『ねじまきカギュー』中山敦支(掲載誌:週刊ヤングジャンプ)
「今年出逢った作品ではまちがいなくナンバーワンです。大好きだ~!」(ササナミ)
「まっすぐな想いをまっすぐに貫く女の子のお話。
マンガ的表現の極致を行くような、かわいいヒロインたちがクリーチャーかと見まごう程に変化をする演出、そして迫力のアクションシーンがどうやら情け容赦のない美少女バトルものが好きらしい自分のツボを抑えまくっている。」(デス川さん)

第3位 (10P/4人)
『まじもじるるも(まじもじるるも 魔界編)』渡辺航(掲載誌:月刊少年シリウス)
「 傑作。
前から言っているけど、ペダルよりこっちが先にアニメ化すると思う。」(あわわさん)
「魔界編以前のるるもも面白かったけど、魔界編になってからのるるもは毎回凄い! 毎回 凄く盛り上がった後に想像もしていなかった展開になって、読んでいてジタジタ((└(:3」┌)┘))悶えたり、思わず「えええ!?」と声が出てしまったり。 もっと人気が出てもよいというか、もっと多くの人に読んで貰いたい作品。」(ひさとみさん)
「昨年も『るるも』をナンバーワンに挙げました。
が、『るるも』という作品への評価も想い入れも、その時より格段にアップしています。
毎月毎月の超展開に転げまわってます。
わたし本当にこの人が描く漫画が好きなんだ、と改めて思い知らされました。」(ササナミ)
「「るるも」7巻から「魔界編」…この怒涛の展開よ…!!
魔界編1巻で8回泣きました。」(しろこさん)

第2位 (10P/5人)
『となりの関くん』森繁拓真(掲載誌:コミックフラッパー)
「先生に隠れて机の上で遊ぶだけのギャグマンガ。
こんなシチュエーションでも漫画に出来るのか!!ってビックリしたね。
机の上の遊びだけでこれだけバリエーションがあって
面白さが付きないのもテクニックか。
これは本当に凄い漫画だ。」(つのしゃんさん)
「授業中に教室の机で一人で遊んでいる(のを横から見ている)だけのマンガで、せせこましくて、でもスケールがでかくて、「あるある」感があって、なのに全く予想がつかず、一話完結でスッキリ短くまとまっています。少々大げさだけど「マンガにはまだこんな可能性があったのか!」くらいの衝撃を受けた。新しいのはネタだけで、表現や構成、台詞回しなどはごくオーソドックスなんだけど、だからこそ凄いといえます。」(暗之云さん)
「授業中。横井さんという女の子が真面目に授業を受けていると となりの席の関くんがいろいろな道具を用意して1人遊びはじめてしまう。 関くんは基本無言なのに横井さんは関くんの意図を100%以上理解して関くんの思惑通りに、時には思惑以上に行動してしまうのが楽しい。 」(ひさとみさん)



第1位 (12P/4人)
『HUNTER×HUNTER』富樫義博(掲載誌;週刊少年ジャンプ)
「単純に「面白い漫画」として最高峰だと思います、白けた状態で読んでものめり込んでしまう、魅せ方も飽きさせない工夫も全て完璧。
「読んでたらいつの間にか読み終えてた、続きは?」って毎回なります、情報量の割にコンパクトに感じて疲れない。」(もつAさん)
「常にハラハラドキドキワクワクさせられる、最強の週刊少年漫画。通称ゴンさんなど、作中では真面目なのに思わず笑わせられるネタ度も高く散りばめられているエンタテイメントっぷりがすごい。」(青の666号さん)
「週刊連載でこれより面白い漫画ってちょっと無いんじゃないの? と俺は思っています。
絵付きの嘘バレが作られるほど、人を動かすパワーのある作品。休載の枷からも外れ、今は毎週連載という奇跡を実現。
この作品に毎週連載されたらちょっと他漫画はお手上げだろう。ハンタ厨であることは重々承知。
しかし、それでもあえて言おう! ハンターハンターは最強の週刊漫画です。」(しんせんさん)


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というわけで、4人が第1位に挙げた『HUNTER×HUNTER』がトップとなりました!
チャンピオン読者が選ぶ…で第1位がジャンプ作品とは…!驚きの結果となりましたが、面白い漫画が好き、という意味ではわかりやすい結果かもしれません。
第2位は『となりの関くん』。選出人数でいえばこの作品がトップです。
作者である森繁拓真先生はかつて週刊少年チャンピオンで『アイホシモドキ』を連載されていたということで、ここでも週チャン読者はチャンピオンを離れた作者も応援していることが多い…と言える結果が出たのではないでしょうか。
第3位は『まじもじるるも 魔界編』。ストーリーとしては続いているために『まじもじるるも』としての投票も同一作品としてカウントさせていただいております。
昨年は挙げたのが自分だけだったので(苦笑)個人的にとても嬉しい結果です!『るるも』も『弱虫ペダル』の渡辺先生が並行して連載しているため、第2・3位がチャンピオン関連作家という結果にもなりましたね。
第4位の『ねじまきカギュー』はツイッターなどでもチャンピオン界隈で異様に人気の作品であると感じられましたので、納得のランクイン。
説明しづらい部分ではありますが、このインパクトや熱はチャンピオン読者に好まれるのがわかる気がします。
昨年第1位の『ドリフターズ』は首位は陥落となるも今年もベスト5に踏みとどまる相変わらずの人気という結果になりました。


さて、第9位と第10位ですが作品数が多いため、以下にタイトルのみ記載させていただきます。
順不同で少々見づらいかもしれませんが、ご了承ください!



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第9位 (2P/1人)
『ヨルムンガンド』『魔法少女おりこ☆マギカ』『貧乏神が!』『グラゼニ』『ハナコ@ラバトリー』『日々ロック』『どげせん』『LIGHT WING』『兄さんと僕』『信長協奏曲』『ジョジョリオン』『スティールボールラン』『山賊ダイアリー』『神様ドォルズ』『TIME KILLERS 加藤和恵短編集』『マギ』『ニート女と小学2年生』

第10位 (1P/1人)
『ナポレオン』『ONE PIECE』『笑えぬ童子』『69デナシ』『ダンスマカブル』『ぼくらのよあけ』『ぼっちの人魚姫』『ごっこ』『デストロイアンドレボリューション』『信長のシェフ』『ママゴト』
『生徒会役員共』『GIANT KILLING』『神のみぞ知るセカイ』『血界戦線』『同人少女JB』『O/A』『まんぷくB級グルメ旅』

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正直なところ、昨年に比べて参加人数がだいぶ少ない上に選出作品数を3作に絞ってしまっため、ランキングとしては少々見応えが落ちる結果となってしまったかもしれません…。
しかし選ばれた作品への熱いコメントなどを読むのはとても楽しく、世の中には色々な漫画があるものだな~と感嘆する集計作業でありました。



ブログ参加者様のまとめは別記事となっております。
ここには掲載しきれなかった様々な漫画への熱い想いがいっぱいですので、是非直接読みに行かれることをおすすめいたします!



いよいよ明日は「週刊少年チャンピオン編」の結果発表です。
チャンピオン読者によるチャンピオン作品に対する熱い想い…楽しみにしていただければ幸いです!