『嫁姑の拳Z』函岬誉/エレガンスイブ連載中
あの!痛快嫁姑バトルコミックが『Z』となってさらにパワーアップしましたよ!
…「あの」と言われてもなにそれしらない、という方が多数とは思いますが…。いかんせん知名度だけが上がらない秋田書店の秘密兵器、それが『嫁姑の拳』です。一目見てさえもらえればその凄さが分かろうというものなのに!秘密兵器が秘密のまま終わってしまったら困る!
秋田書店様もそう思ったのでしょう、『花のズボラ飯』2巻に試し読みペーパーを折り込むなど異例のプッシュぶり。『Z』改題で新規読者を獲得しようという意気込みが伝わってきます。
わたくしも微力ながら、あらためてこの『嫁姑の拳』の魅力を記事にしてみようと思います。
『嫁姑の拳』とは…
羽場家は優しい夫・武さんとお嫁さんの風音さん、一人娘の幼稚園生・爽ちゃん、そしてお姑さんの梨々依さんの4人暮らし。
一見普通?なこの家庭。しかし実は風音さんはマーシャルアーツの達人、そして梨々依さんは合気道の師範で、日常生活の些細な衝突においても全力で拳を交える日々を送っているのでした…。
「嫁が起きてくるのが遅い」「穴が開いた靴下を繕わずに捨てた」などの理由で繰り広げられる無秩序バトル!崩壊する家具!
こうして説明すると出オチのような設定ですが、丁寧且つ本格的なバトル描写の迫力は単に「嫁と姑が拳を交えている」という事実以上の面白みと見応えがあります。そして何よりも「こんな規格外の嫁姑バトル漫画が普通の主婦向け雑誌(エレガンスイブ)」に連載されているという事実が面白すぎるんですよ!!これが秋田書店というものなのか…!そのすさまじさ、業の深さの片鱗を味わった気がします。
嫁姑間だけではなくて、親としての問題やご近所のトラブルなど様々な題材が挙がり「出オチ」で終わらせない、飽きさせない工夫も感じられます。そうして描かれる問題自体は主婦向けファミリー漫画のソレとしてよくあるテーマのように感じられるのに、基本は「拳で解決」だからなあ。いわゆるナックルトーキング。交わらないはずの漫画のジャンルが混ざってしまったというか。
さらに、この嫁姑以外にも常識を超えたキャラクターが次々に登場するからこれまたすごいのです。
バレエの先生・玉山先生のビジュアルとか、ページめくった瞬間に噴きましたよずるい!!
ちなみに「Z」1巻ではほかに普段山で暮らしている武さんの伯父・大汰さん(熊連れ)、元泥棒→SFXメイクアーティストを経て再び泥棒に戻った「土露暴太郎(どろぼうたろう)」などがゲスト登場します。土露暴太郎は丸いヒゲにほっかむりをして唐草風呂敷を背負った…なんというか、21世紀とは思えないビジュアルだったりして。
常軌を逸した人物が多いけど、ギャグというかコメディ漫画としての見せ方は古典的なところも多いです。画面にいる全員がズッコケたりとか。デタラメさとベタさが同居して、結論としてはとにかく「読者を全力で笑わせにかかっている」感がビンビン伝わってきます。笑いに真摯な作品って偉大。でも基本は少女~婦人向けマンガのキラキラした瞳に端正な顔立ちの絵柄だからこれまたアンバランスさが凄いんだよな…。奇跡としか思えない。
笑いの部分のみならず読んでいて気持ちが良いのは、嫁姑というか、女性同士の衝突にはどうしても嫌味やねたみでネチネチと攻撃したりと精神的に黒いものが生まれがちだと思うのですが『嫁姑の拳』の風音さんと梨々依さんは正面から本音と拳をぶつけあうので仲は悪くても後にわだかまりが残らないところ!見習いたくはないけどそういった姿勢だけは見習いたいです。真似はしたくても出来ませんが!!
しかし実はこの漫画で一番凄いのは武さんなんじゃないかと思う…。いつもこの環境でニコニコ平然としているし。あと爽ちゃんは天使。
というわけで2012年は「Z」の年になることでしょう!
Z繋がりでももクロとコラボしてくれないかな(無理)
ちなみにあまり知られていませんが、秋田書店のコミックスは「ソク読み」で試し読みもできます。是非!!
http://sokuyomi.jp/product/yomeshuuto_001/CO/1/
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。