毎度遅くなっておりますが『まじもじるるも 魔界編』の感想でございます。今月は2巻発売で世の中も盛り上がってると思いたいです!!(大希望)
ネタバレ全開のため、既読の方orネタバレ上等の方のみ「続きを読む」をどうぞ。




地上に降りてきた耕太、るるも、ミミ、ハルリリとそのとりまき達。久し振りの地上の感覚に涙する耕太。しかし魔界においては重罪人となってしまったことに代わりはなく、頼みの綱であったミミのゴーレムも衝撃を受けて機能停止してしまいました。
この中で地上のことをよく知っている、そして地上には家族も友達もいるのは耕太のみ。死んでしまった身とはいえ、「その姿」で逢えば自分たちを受け入れてくれるハズ、と駆け出した耕太。
しかし、地上に降り立った衝撃で耕太の身体…魂晶入腹式人形はバラバラになってしまい、代わりにミミが”スペア”として持ってきていた身体に入った耕太の姿は以前魔界で使ったとある下級魔女がモデルの女の子の姿になってしまっていました。
母親にすら気付いて貰えず、知り合いの誰にも再会することが出来なくなり落胆する耕太。その姿に慰める言葉すらなく寄り添うるるも。一体地上に降りてきた彼らはこれからどうなってしまうのでしょうか。



まさか耕太がこちらの姿で地上に戻ることになってしまうとは…。
ミミのいう事にはモデルがいるとのことですが、この身体の耕太が以前魂晶管理人に連行されそうになったということは13級でありながらるるもと同様強い魔力を持っている魔女のようですしモデルの魔女本人が今後登場するのかどうかも気になる点ではあります。
耕太がこの姿になってしまったという事は地上でるるものことを思い出した棚子ちゃんか、もしくは伊鈴ちゃんがこれからの展開の鍵になるのでしょうか。かといっても、これだけの人数をかくまうことは難しい気もしますしこれからの展開もまったく読めません…。



今回は耕太が誠太郎君・猪子ちゃんとすれ違う場面にグッときました。
女の子の姿をしている耕太を見て誠太郎君が兄と分かるわけではないのですが、何かを感じ取った様子で。
しかも、この時の耕太が呟いた言葉は「母さん たのんだぞ誠太郎」。
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自分たちが相当の危機に晒されている状況でもあり、自分のことを母親に気づいて貰えなかったその状況の中で何よりも母親のことを弟に託した耕太は、姿は女の子のものであっても今までで一番「兄」らしかったと思います。



一方魔界では管理局側の追手にも動きが。
こうして見ていると随分魔界の管理局は動きづらいシステムを持っているように思えます。
命令で犯人を追っているのにもかかわらず立ち入り禁止区域に入るにあたっては部隊の人間も減給を覚悟せねばならず、また地上へ罪人を追いかけることに至っては「149もの申請が必要となり認可には30日ほどの時間がかかる」という…。
そして追手の中でも上級と思われる魔女が言い放った「上のボンクラども」という言葉。管理局や、魔界の決まりにもさまざまな問題点があることは間違いなさそうです。魂晶管理人の2人も色々なことに疑問を持ち始めているようでしたし、るるもが着せられた濡れ衣にも管理局の問題と何らかの関係があるのでしょうか。



最近ちょっとるるもの影が薄いのが気になりますが(笑)
そういえば、地上に着地失敗しているるるもの姿は『まじもじるるも』呪文その1…本連載第一話でかつて耕太と再会を果たした時の姿とほとんどおんなじなんですよね~。
相変わらず不器用なるるもにちょっとほっこりしてしまいました。考えてみたらるるもって落ちモノ系ヒロインってことになるんでしょうか。無表情で地面にめり込んでるところがるるもらしいですが!