ここにきて展開はやい!
ネタバレ全開のためたたみます!
保安部隊員の衣装を奪って皇幣宮に忍び込み、これまで自分たちを追い詰めてきた408隊の隊長であるジロと遭遇してしまったるるもと耕太。2人が通されたのは、おびただしい数の魂晶が保管される場所でした。そこにつながっていたのは”魔力の門”。その異様な光景に、思わず疑問を口にしてしまったるるもに対し、ジロの口からは衝撃的な事実が語られます…。
「魂晶=人の命」が魔力の源になっているであろうことは前回の内容からも理解できましたが、その歴史はもっと深い闇に包まれたものでした。
かつて魔界は貧しい世界で、魔法の力が発見された後も限りある命を消費するために殆ど使われることはありませんでした。しかし魔界の探検家の手によって発見された「地上」からエネルギーを得ることにより急速に魔界は発展していきます。…しかし、それは地上人の殺戮によって得た力。この事実は魔界学校の歴史の授業ではごく一部しか教えられないという闇の歴史。その惨状を見かねて命の消費をシステム化して魔界を法で管理し始めたのが現在の魔王でした。
かつてジロは地上勤務している最中に出逢った一人の少年とその母親を魔法で救った心優しい魔女でした。しかし契約をせずに魔法を使った事実が魔界にばれてしまい、違法行為の代償として顔に焼き印を押されたという痛々しい過去を持っていたのです。そしてその法を作り上げた魔王を憎み、魔界を自由にするためにクーデターを決意していたのでした。
そこまで語られたところでるるも達の正体がジロにばれてしまい、2人は魔王に上申書を渡すため逃げ出します。隊員らに囲まれるピンチに瀕しつつも咄嗟に人間化したチロの身体能力によって何とか切り抜けることに成功。魔王の間に到着し、いざるるもの無実を証明するために上申書を手渡そうとしますが、ジロ達がそこに追い付き・・・。
いやー…ここまで一話の間で描いてしまうのかと思うくらいの濃さです。魔女の契約で最終的に命を奪う理由というのも明確になりましたね。…最初は読切だったはずの作品なので、渡辺先生が最初からそこまで設定されていたとは思えませんがたとえ後付でも理屈としては頷けます。
もしかしたら、マリさんが魔女を辞めた理由も単に恋をしたからだけではなく人間と接することで命を奪うのが嫌になったからかもしれない…とふと思ったり。
これを知って、るるもがこれからも魔女として生きていきたいと思うかどうかも気になります。いくら耕太が命がけで願ってくれたこととはいっても、この事実を抱えてるるもに魔力を消費することが出来るのかどうか…。
それにしても魔女としての実力自体は一級魔女のハルリリのお墨付きなるるもですが、目を見張るのはその記憶力ですね。以前魂晶のカベに忍び込んだときはハルリリの呪文を初見で覚えていましたが、今回は部屋の扉のパスワードを入って来た時に暗記していました。こういった特技?が今後のるるもに関わっていくのかどうか。
今回は魔界編に入ってからは初めてのチロの活躍が見られたことがとても嬉しいです。ようやくチロのターンだよ!確かにチロの運動神経なら魔法が使えない状況でも関係ありませんし…(チロが変身する許可証は魔法ではないのかしら、という疑問はありますが)。チロの早さに振り落とされそうになるるるもが相変わらずどんくさいのには思わずほっこりしてしまいました。笑ってる場合ではないんですけれども…。
本編は完結間近にしか見えないような事態ですが、コレ本当にどうなるの?!
コメント
コメント一覧 (1)
るるものこの展開の速さと内容の濃さはぜひペダルにも逆輸入して欲しいですね
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