あけましておめでとうございます!
2013年も漫画脳をよろしくお願いいたします。
年始一発目の更新ということで遅ればせながら2012年のベストを挙げてみたいと思います。
最近は手前の企画「チャンピオン読者版このマン」と連動した記事を書いていたのですが、今回のベストは企画投票用とは別にします。投票用はまた後日ということで…!(参加者様絶賛募集中です!!)
そんなに読んでる作品数が多いわけではないのにやはりベストを絞り込むのには毎回苦労します…。
というわけでベスト10に絞り切れず何やら中途半端ですがベスト11になりました。順位も特になし、です。甲乙付けがたすぎるのです…。
というわけで11作品、ザックリですがご紹介。
『サディスティックフルロマンス』高槻ナギー/新潮社(コミック@バンチ連載)
2012年最も嬉しかった出逢いです。パロディやハイテンションギャグもありの、アクションもありの、お色気もありの、それでいて気が引き締まるようなシリアスシーンもありの…ものっそい密度が濃ゆい!その濃さがたまらん!
漫画脳:ハイテンションコメディ…からの急展開!表紙に仕掛けアリ! 『サディスティックフルロマンス』1巻(高槻ナギー)
『ハイスコアガール』押切蓮介/スクウェアエニックス(ビッグガンガン連載)
押切先生は元々大好きな作家さんですが…『ピコピコ少年』でも描かれたリアルタイム世代にはたまらない90年代ゲーセンを舞台にラブコメという新境地で心がわしづかみにされました。
自分はあまりにも直撃世代すぎて元ネタがわからない世代の人がどういう風に楽しんでいるのかピンとこないレベルです(笑)。ここまでヒットするとは…!
漫画脳:場末のゲーセンは90年代の秘密基地 『ハイスコアガール』1巻(押切蓮介)
漫画脳:ラブコメ体質少女とゲーマー体質少年は同じ景色を見られない 『ハイスコアガール』2巻(押切蓮介)
『ラノベ王子☆聖也』さかもと麻乃/メディアファクトリー(コミックジーン連載)
漫画家や漫画編集やラノベ作家が主人公の漫画は見たことありますが…ラノベ編集部が舞台、ってありそうでなかった気が。イケメン揃い…ってのはもはや関係ないほどにひたすらラノベに対する熱量がものすごい。ものすごすぎて良い意味で笑える。
書店員的にラノベ担当しているので余計に楽しめてるのかもしれませんが…見た目に反して男性にも読んでほしい漫画だよこれは~!!
漫画脳:お前の世界は萌えているか…萌えない世界に意味はない! 『ラノベ王子☆聖也』1巻(さかもと麻乃)
『りびんぐでっど!』さと/秋田書店(週刊少年チャンピオン連載)
新作枠ではなく終了枠ですが、ずっとずっと楽しませていただいたし何よりも最終回が素晴らしかったので!
ゾンビヒロインという、どこかで湿っぽくなりかねない題材を扱いつつ最後の最後まで明るくおおらかでドカンと笑わせてくれてハッピーエンド。最高!さと先生チャンピオンに帰ってきてくれ~!
『ちぐはぐラバーズ』鈴木央/秋田書店(週刊少年チャンピオン連載)
2012年、チャンピオンで一番楽しみにしていた時期があった作品①。
前後編読切と連載版はだいぶ内容が変わってましたが、どちらも面白かった~!上下巻完結は既定路線だったので仕方ないと思いつつももっと読みたかったです…。かわいいよちはるちゃんちはるちゃん。
漫画脳:ちぐはぐでデコボコな姉弟の相思相愛ストーリー 『ちぐはぐラバーズ』(鈴木央)
『ガキ教室』小沢としお/秋田書店(週刊少年チャンピオン連載)
2012年、チャンピオンで一番楽しみにしていた時期があった作品②。
なんというか、単行本が売れなかったんだろうなあ…良い作品なのに。すごく悔しい。派手さはないけど、こういう芯のしっかりした漫画があると雑誌って引き締まるんですよねえ。
俗世間にあふれるような問題をバッサバッサ切り捨てながらも、「そう簡単には解決してないよ」って匂わせる描写なんかもあるのが絶妙な匙加減。
漫画脳:チャラすぎ元ホスト教師、現代っ子の闇に挑む…? 『ガキ教室』1巻(小沢としお)
『天使の裁量』いとだまる/スクウェアエニックス(ヤングガンガン、増刊ヤングガンガン掲載)
これは待望の単行本化でした!
天使「クロマ」の立場を通して非常にめんどくさい、けれども温かい人間たちの悩みや成長、そして決断を見守っていく作品。
描かれてる人々は青年から中高年層まで、題材としてはもうちょっと上の年齢層向けの雑誌に載っていそうな人情話がメインなんですが「天使」を介することである種の泥臭さを排除することに成功しています。お話も絵柄もさわやか。
漫画脳:悩み苦しみ、不器用だからこそ人間は美しい。 『天使の裁量』1巻(いとだまる)
『Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁』横幕智裕+竹谷州史/集英社(グランドジャンプ連載)
竹谷先生はコミックビームの連載作品で元々好きな漫画家さんで。
元々好きな漫画家さんが原作付の作品を手掛けるときって色々と複雑な気持ちになることが多いんですけど、竹谷先生の絵柄や作風が最大限に活きる最高の原作で本当に嬉しいです。
1巻の感想しか書けていないんですが、少なくとも現在刊行中の3巻までしっかり面白いです。主人公側の物語と、主人公たちによって救われるメインじゃないキャラクターたちの物語がしっかり両立されていて、それがどちらも面白いから隙がない。
漫画脳:科学的証拠で心も救う(ただし有料) 『Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁』1巻(横幕智裕+竹谷州史)
『すみれファンファーレ』松島直子/小学館(IKKI連載)
とりあえずIKKI公式の試し読みで『夕暮れの花束』を読んでみていただきたいのです。
http://www.ikki-para.com/comix/sumire.html
みんな優しくて、誰も悪いと言いたくないからこそつらい…小さなすみれちゃんの葛藤と優しさ。
「ほっこり日常話」系作品としてうまいこと連載化に成功していますが、この短編が背景にあるという事実があるとないとでは大違いだと思います。
漫画脳:泣けて笑えて、世界は美しい。 『すみれファンファーレ』1巻(松島直子)
『暗殺教室』松井優征/集英社(週刊少年ジャンプ連載)
偏見といわれても仕方ないのですが…自分がベストにジャンプ作品を挙げる日が来るとは思わなかった(笑)!
いまいちばん単行本が楽しみな作品かもなあ。あんまり本を読み返さないのですが再読率も異様に高いです。面白くてぐうの音も出ない。
漫画脳:遅まきながら『暗殺教室』1巻読みましたよ。
『まじもじるるも 魔界編』渡辺航/講談社(月刊少年シリウス連載)
今年も挙げるよ!!!!やっぱり年間通してドキドキハラハラワクワクキュンキュンさせられっぱなしでした。大好きだよ!売れてよ!!(半泣き)(むしろ全泣き)
漫画脳:”頑張る女の子の物語” 『まじもじるるも 魔界編』1巻(渡辺航)
漫画脳:幸せを願わずにいられない 『まじもじるるも 魔界編』2巻(渡辺航)
漫画脳:不滅の主人公、女子高生になる。 『まじもじるるも 魔界編』3巻(渡辺航)
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はい、というわけで…個人的には『弱虫ペダル』アニメ化よりも『まじもじるるも 魔界編』が次回で終わってしまうことのほうが由々しき事態です…。物語としては良い区切りのところではあるのですが…やはり淋しいよ…!!
チャンピオン作品からは完結作品ばかりになってしまいましたが、自分の中では漫画を評価する際に「終わり方」っていうのが物凄く大きい部分なのでこのような形になりました。これから挙げることも出来ないしネ…(淋)。
今回挙げられなかった漫画でも大好きな作品はいっぱいありますが、ひとまず今回はこんなかんじで!
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