えー・・・ネタバレ全開ですとは毎度お断りしておりますが、今月こそくれぐれもご注意ください。というか単行本派の方は読まないでください(笑)!ネタバレ気にしない人でも読まないでおいてください!



魔力の源となる人間たちの魂晶を蓄えた装置を繋ぎ、るるもと耕太の目の前で魔王に向かって滅殺魔法を放ったジロは自分が新しい魔王の座に就き、魔王殺しの罪をるるも達に着せようとします。魔界を改革するには犠牲が必要と切り捨て、さらなるエネルギーを得るために地上への侵攻を決意するジロ。ジロの部下たちに捕えられて最大のピンチを迎えるるるも、耕太、チロですがそこに魂晶管理人の一級魔女・ミミルミアとシルリアが駆け付けます。


ミミルミアとシルリアが連れてきたのは他でもない魔王。そしてついに明かされるその姿は…生前の耕太が最後にるるもの魔法を使って助けたフーセン好きの少女!!
滅殺魔法をものともせず、耕太が掲げた上申書を一瞬で読み終えていた魔王はジロのフルパワー滅殺魔法を軽々と回避、そして皇幣宮にかけられた抗魔魔法では抑えられない程の威力の魔法を放って反勢力軍を蹴散らすのでした。


あああぁぁ・・・全然予想できませんでした、フーセン少女絡んでくるだろうなとは思ってたけど魔王だったのか、魔王だったとは。しかも想像をはるかに上回るカリスマ性でこの一話だけでも名言連発。
「このCuteさが玉にキズだ」
「この建物にかけられた抗魔魔法で抑えられる程
 私の魔力は小さくない!!」
「世界に反感を抱く者がいて
 システムを疑問視する者がいて
 その中から生み出される物もある
 幾多の考え方や主義主張があって混ざりあってこそ
 正しい世界なんだ」
……等々。
無秩序に地上侵攻を始めていたという当時の魔界で法を作り治めたというだけあります。そのうえCuteすぎる!!
そして、るるも達の目の前で放った魔法が「氷塊(ザルバス)」なところもニクいですね。そう、これは地上で耕太が最後のチケットを使って魔王を助けた時の魔法と同じものなのです。抗魔魔法がかけられている場所にも関わらず、その威力は桁外れでしたが…魔王様、どれだけ強いんだ。


魔王様の粋な計らいでついに耕太の願いは叶いそうですが…次号、最終回…!!
物語としては丁度いい区切りなのですが、日常回帰編とか、魔王様の活躍とかもっと見たい…。個人的には、終わる時はスパッと終わる作品の方が好みなのですがやはり複雑です。淋しいです…。
でも、おそらく大団円を迎えるであろう『まじもじるるも』の最終回を読めるということは初めての「打ち切りでない渡辺先生作品の最終回」が読めるということでもある…と思います。るるもは売上こそは奮いませんでしたが、ここまでやることをやりきっているわけですから…。『制服ぬいだら♪』『ゴーゴー♪こちら私立華咲探偵事務所。』だけでなく『電車男』ですら早期終了になっているのが今までの渡辺先生作品の事実ですからね…。
というわけなので、前向きな気持ちで最終回を待とうと思います。うん。締め括りが楽しみなのは正直な気持ちですので。