新春らしく年間ベスト!
…という発想がすっかり頭から抜けてしまっていたため、割と突貫です。
でもこういうものはぱっと決めないとずっと悩んでしまうので…勢い重視!
10作品挙げてはいますが、順位は特に決めていません。



『オンノジ』施川ユウキ(秋田書店/ヤングチャンピオン)

「このマンガがすごい!2014」で回答させていただいたアンケートでも1位に選ばせていただいた作品。
順位は決めていないと言いつつも、ベストワンを挙げるなら迷わずこの作品です。
4コマ漫画としても面白く読めるし、ちょっぴり切ないストーリーにどこか安心できるラストまで1冊に詰まった傑作。
施川ユウキ先生の真骨頂だと思います。週チャンに帰ってきてほしいなー…。
雑食商店街3373番地:少女とフラミンゴ、ふたりぼっちの無人街 『オンノジ』(施川ユウキ)


『花と落雷』渡辺カナ(集英社/別冊マーガレットコミックス)

女子も男子も犬もかわゆいし皆良い子だし大好き。
本編ストーリーは勿論の事、オマケ4コマのセンスが好きすぎて「この作家様は信用できる」と思えるレベル…!
すっぱり完結する漫画が好きなんですが、『花と落雷』はもっと読んでいたかったなあ。とにかく愛おしいです。
雑食商店街3373番地:人を想う気持ちの連鎖 『花と落雷』全2巻(渡辺カナ)


『薄花少女』三浦靖冬(小学館/IKKIコミックス)

村田蓮爾表紙時代の快楽天愛読者にとって、IKKIに道満晴明先生と三浦靖冬先生が揃っている現状はちょっとした奇跡!
というか、三浦靖冬先生が(隔月とはいえ)また商業連載してくれる日がきただけでも涙ものなんですよ…。
今作品のハッカばあやは見た目幼女の80歳、言動やしぐさが本当におばあちゃんしてるところが魅力的。
快楽天時代の悲しく美しい物語も大好きでしたが、ゆったり癒されるこの空気も大変良いものです。
あと秋田書店様は『えんじがかり』の2巻いまからでいいから出してください(涙)。
雑食商店街3373番地:ばあやは少女の姿でぼっちゃまのもとへ。 『薄花少女』1巻(三浦靖冬)


『アリスと蔵六』今井哲也(徳間書店/リュウコミックス)

純粋に読んでて「あ~おもしれ~」って思える漫画。って身もフタもない言い方ですが間違ってないと思うの…。
幼女かわいいとか疑似家族ものとか能力バトルとか、おもしろ要素めっちゃ詰まってて。
自分、血の繋がってないファミリーものにめちゃくちゃ弱いんですよ、たまりませんです。

雑食商店街3373番地:異能使い少女×頑固爺…交わるはずのなかった個性がぶつかった! 『アリスと蔵六』1巻(今井哲也)
雑食商店街3373番地:人間として、家族として。 『アリスと蔵六』2巻(今井哲也)

『実は私は』増田英二(秋田書店/少年チャンピオンコミックス)

前作『さくらDISCORD』も大好きですが…増田先生突き抜けたなあ。
コメディ方面に特化させることによって個性的なヒロインの魅力は際立つし、
ここぞのところでぶっこんで来るシリアスパートも映えている。
おそらく持ち味自体は『さくら』の時から確立されているものなんですが、その配分を弄ることによってチャンピオン読者外に向けてのアピールも成功したように思えます。
書店員的に見ててもこんなに最初から動きがあったチャンコミは珍しい…(苦笑)、ここまできたらさらに売れて週チャンの新たな看板になって欲しい!
雑食商店街3373番地:ネタバレ:白神さんかわいい。 『実は私は』1巻(増田英二)


『ナカGの推しメン最強伝説』ナカG(太田出版)

この本が商業で出版されたことも2013年自分内まんがニュースでかなりの上位にランクインする事案。
綺麗に美少女に描くより愛嬌全開の似顔絵に並々ならぬアイドル愛を感じます!
なんとなく自分的にはサッカー4コマの『スーパーさぶっ!!劇場』シリーズに通じる部分があるかな~と思っています。
(いまはゲキサカで『ゲキさぶっ!!』になってるんですね…最近のは風刺色が強いので初期に近いかな)
グループ/チームを多数扱ってもこれだけの描き分け・キャラ付け出来るって本当にすごいという意味で。
雑食商店街3373番地:このアイドル愛がすごい! 『ナカGの推しメン最強伝説』

『ヴァイアンメイデン』原作 村田真哉・作画 新崎コウ(秋田書店/チャンピオンREDコミックス)

続きが読みたかった部門1位(涙)。
REDの作品から縁遠くなっていたけど、ふと手に取ってひさびさにめちゃくちゃツボだ!やるじゃんRED!…とか思っていたのもつかの間。
単なる打ち切りとは違う理由で連載が止まってしまっていたのがなんとも切ないです…。
設定の悪趣味さといい、そんな中でも気高く生きる少女たちといい、めちゃツボでした。ほんと続き読みたい…。


『あおにの空に竜は哭く』瀬戸ミクモ(小学館/ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

絶対感想書くと思ったまま書けてない…。
完全なる表紙買いですが、「この表紙が描ける作家さんの漫画は絶対面白いはず」とある種の確信を持って手に取りました、ビンゴでした。
妖怪キャラデザも良いし描線がとにかく好み…。
女好き主人公に押しかけ女房っていう設定もどこか懐かしさを感じさせて昭和の人間にはなじみがいい…(笑)。
あと牛鬼の柏さんがめちゃくちゃかっこいいよ!


『となりの山田さん』古閑裕一郎(講談社/講談社コミックスマガジンKC)

これも感想書けてないぞ!どういうことなの!
基本的に主人公モテ系苦手なんですけど山田さんがめちゃかわいいんじゃい…そして篠森さんもめちゃ良い子なんじゃい…!
過剰なエロハプニングの連続で眼福なこともあるけど、恋する女の子が真摯に描かれているところと主人公もちゃんと良い奴だから好感もてます。
3巻に出てきた大量山田さんは一人持ち帰りたいわホント…。


『弱虫ペダル』渡辺航(秋田書店/少年チャンピオンコミックス)

今年は満を持して(?)挙げるぞ!
手嶋・青八木の躍進、杉元の健闘、そしてまだ単行本には収録されていませんがまさかのあの人の真髄発揮…!
IH以後の面白さがうなぎのぼり中で!ほんと何度目かわかりませんが渡辺先生の漫画がやっぱり大好きだ~!と実感しました。
30巻超えしてこのパワー。ますます楽しみです!

雑食商店街3373番地:弱虫ペダル(カテゴリ)

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はい以上です~なんだか昨年中にちゃんと感想書けてないものが多くて情けなさが浮き彫りになるばかりですが…。
2012年のチャンピオンは平均的に楽しくは読めていたのですが、「この作品を推したい!」というのはあまりなかったというのが本音です。
『雨天決行』や『777-スリーセブン-』などなど、面白いと思える新作はいくつもあるのですが。
チャンピオン以外では、『七つの大罪』とか『坂本ですが?』とか普通に話題になりすぎてて今更なんですがすごく面白かった。
読んでいる数は少ないですが少女まんがでは『日々蝶々』も『俺物語!!』も『ハニー』もすきなのでマーガレット系が自分のツボなのかなあなどと思ったり。
挙げ始めるとキリがないのでこの辺で。
2014年もステキな作品に巡り合えますように!