一か月遅い感想ですが…。
スラガさん編、後編。
呪文字集めの任務もうまく進めることが出来ず、中学生として友達を作ることも出来ない。このままでは魔女格を剥奪されてしまうかもしれず、魔界に残してきた使い魔のクリアーヌにも二度と会えなくなってしまうかもしれない…そんな考えが浮かび始めたスラガさんがアパートに帰ると、そこには見知らぬ幼女が料理をする姿が…。
”さすらいの料理人”を名乗るちいさな女の子は、3日間アパートに住み込みで修業させてほしいと懇願します。
警戒心ゼロのるしかは勝手に彼女を家に招き入れ、美味しい料理に大喜びですが真面目で頭の固いスラガさんは任務妨害を企む敵かもしれないと警戒し、彼女の料理を口に入れようとしません。
さすらいの料理人の正体…それはもちろんスラガさんの使い魔・クリアーヌ。スラガさんは彼女の作る料理にどこか懐かしさを感じながらも、なかなかその正体には気付かず、料理にも手をつけません。クリアーヌはどうしても一口、自分が作った料理を食べてもらいたい一心であれやこれやと手を尽くしますがふたりの思惑は平行線のまま。
3日間の期限が迫る中、クリアーヌはスラガさんの「言ノ葉の書」をお弁当にすり替えるという強行手段に出ますが任務のことを第一に考えるスラガさんは数日の間に溜まっていた疑問と警戒についに火がつき、「料理人」を追い詰めます。
料理の好みにしても、何にしても、見ず知らずのはずの相手が自分の好みを…使い魔であるクリアーヌしか知らないはずのことを、知りすぎている。もし自分のクリアーヌに何かあったのならば…何かされていたら…という焦燥は、小さな「料理人」の笑顔を目にした瞬間に理解へと変わります。
この瞬間からの流れるような描写が、本当に素晴らしいのなんの…。
無駄がなく、美しい描線にコマ運びにこの後の見開きに…何度見ても涙が出てきます…!
そして、自分が自分であることを理解してもらえたからこそ、否定するクリアーヌ。否定されたからこそしっかりと受け止めるスラガさん…。胸にくる場面です。複雑な環境での再会ではありますが、お互いの温もりをしっかりと刻み込んだ2人。いつも一緒な魔女と使い魔というイメージですが、こういう形の絆もあるんだと思わせてくれました。
スラガさんの任務問題はいまだ解決していませんが、まずひとつの壁であった「友達」のことに関してはラストで少し進めた模様。このオチ含めて、前後編のスラガさん&クリアーヌ回最高でした!
さて、おそらく通常連載の途中では初となる休載を挟んで、4月発売のシリウス6月号では『まじもじるるも 放課後の魔法中学生』表紙!とのこと。そして、シリウス公式の次号予告を見るに「『まじもじるるも』に重大発表」とのこと!!!!?
これは…アニメ化くるか?!と、いまからドキドキです。というか、綺麗に完結したと思われた『まじもじるるも』シリーズが継続になったことを考えても、何かしらのプロジェクトが水面下で進んでいてもおかしくないとは思うのですよね…。うむむ、ペダル効果がこちらにもくれば良いのですが。まずアニメ化云々以前に『魔法中学生』の単行本も早く読みたいですけどね…。
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