ま た 神 回 か…。

わたしが以前から割と気にしていた、風紀委員のメガネなちびっ娘・下村雅子さんがメインに大抜擢!

風紀委員3人娘の中でも、リーダー格の井上、パワフルな強子の陰に隠れて地味~~~な下村さん。無口で委員長で、一見真面目ひとすじな彼女には、ヒミツがありました…!

実は彼女、重度のアニメ好き&コスプレオタク。コスプレして人前に出ることは出来ないけれど、自作のコスプレ衣装でアニメキャラになりきるのが大好きだったのです。ところがある日、ひょんなことからコスプレ小道具のネコミミカチューシャをるるもに見られてしまい…。



なんとなんと。今まで台詞も数えるほどしかなかった彼女にこんなヒミツが隠されていたとは・・・・いつかきちんと描いてくれるのではないかと期待してはいましたが、これはまったくの予想外でした。やはり渡辺先生の描かれる女子に捨てキャラなし。

rurumo21-1

はっきり言ってしまうとずばり、下村さんのキャラクタは女子版小野田坂道そのもの!いつも一人でアニメ世界に没頭しつつも、共に楽しむ友達を作ることに憧れを抱いてました。そのせいか、喜びにも悲しみにも一人で暴走しがち。勘違いが重なって、るるもを同志と思い込んだと思いきや、また今度は裏切られたと落ち込んだり。しかし繕いの無いるるもの言葉に再び勇気を貰い、今までよりもちょっぴり前向きになります。

るるもは下村さんのイキオイに押されるがままアニメDVDを観たりコスプレに付き合ったりしていますが、不思議と嫌ではなさそうです。どんくさくて恥ずかしがりやでコンプレックスのかたまりな下村さんの「変身願望」にどこかシンパシーを感じたようで、るるもにもついに人間世界で(シバを除いて)初めて1対1で会い趣味を楽しめる?友達が出来ました。これはるるもにとっても、大きな一歩。

下村さんのキャラに関しては、初期から登場しつつもここまで地味に、地味~なままで引っ張ってきたからこそ味わい深いものがあるのではないでしょうか。バンドに参加も出来ず、トキメキとは一切無縁だった彼女の内面が一気にあふれ出すような一話でキュンキュンしました。

あとるるもに「メガネ外すとかわいいぞ」と言われ
「かわいくないよ かわいくない
より目だし おでこ広いし」
と言う場面があるのですが、この「より目」っていうコンプレックスがもうね、素晴らしいです。可愛すぎるだろう!!漫画のキャラで、「より目がコンプレックスの女子」って今までに見たことがなかったので新鮮。で、よくよく見ると、確かにより目なんですよね。

rurumo21-2

だがしかし、それがまた可愛いんだよ!!!!
こういった「特徴づけ」が上手く、また魅力的なのが渡辺先生の描かれる女子の強みなんです!
さらに彼女、アニメ「双音ミコ」の絵柄入りぱんつを着用しております。高校生用のアニメ絵柄入りぱんつが市販されているとも思えませんが、ちっこいから女児用ぱんつも穿けてしまうのだろうとか想像するとなにやらもやもやした気持ちになってきますね!!このパンツは間違いなく空よりやさしい。


興奮しすぎていつもよりちょいと気合が入った(というか変態的な)感想になってしまいました。るるもにもシバ抜きで人間とのコミュニケートすることが出来て、益々作品の世界も広がっていく予感がしています。あとあと、下村さんが井上&強子にカミングアウトするお話なんかも読みたいなあ~。

「弱虫ペダル」で坂道のアニオタ部分がなかなか描けない反動が「るるも」に出ているようにも見えます。ジャンプスクエアのインタビューにもありましたが、オタク部分を大事にしたいというお気持ちは強いようなので。ペダルは自転車漫画なので、割合が難しいのだとは思うのですけれど。坂道にも、アニメ好きの友達が出来るとよいね♪…あ、るるもはアニメ好きってわけじゃないけど(笑