アニメ放送期間ということで表紙にはアニメバージョンのるるも。
そして付録には「まじもじるるも 涼風ラルーナ扇子」が!
るるもで立体付録初めて!ていうか、棚子ちゃんが絵柄にいるわけじゃないのにラルーナ付ける必然性は!?という思いも過りますが、記念すべき付録なので細かいことは気にしない…。
そして本編は2カ月連続の巻頭カラーです。
ここまでるるもが推されることも、アニメが終了したら無いのだろうな…と思うと今から既に寂しい。
相変わらず過去に飛んだ原因も分からず柴木家の軒下で過ごすルシカ・スラガ・モモヒメの3人。
その3人に食べ物などの差し入れをしていたのはタイムスリップしたばかりの時にも出逢っていたチロだったのです。
チロは3人のタイムスリップの話を面白いとは言いつつも信じようとはせず…しかし、ルシカがふと漏らした「シバキさんとるるもさんつきあうんですよ」という言葉に激昂。
魔女と使い魔という関係を超えた気持ちでるるもを大事に思っているチロにとってはそれは聞き捨てならない話。
完璧に信用するつもりではなくとも、あの耕太だったらるるもに無理矢理…ということも考えられる。そんな心配をしたチロは、ルシカを背中に乗せて学校へと駆け出します。
学校ではいつもの学食でいつものようにお皿を割るるるもと、耕太の姿が。
2人は放課後、先輩の呼び出されてFHK…不思議発見クラブの部室へと向かいます。
るるもの不思議なことへの知識量(本当は魔界の魔女なのであたりまえなのですが)を買っている先輩は、どうにかるるもを部に勧誘すべく必死になり、耕太を罠にかけるるもを説得しようと試みます。
そのヒキョウさに揺らぎかけたるるもですが、丁度部室に入ってきた棚子ちゃんが即座に状況を飲み込み一転。
棚子ちゃんは葛藤の末先輩がるるもに夢中になって自分に見向きもしなくなることを危惧し、耕太が飲まされそうになった眠り薬成分のお茶を飲ませて先輩をその場から搬出して行ったのでした…。
恋する乙女のパワフルさというか、基本的には常識人なのに棚子ちゃんもやる事が過激派です。…先輩となんだかんだお似合いなんじゃないでしょうか。
部室に2人残された耕太とるるも。
耕太は罠にかかっているため身動きできず、先輩の帰りを待つことにします。
そんな中、るるもは耕太にひとつの「たのみ」を申し出ます。
そこにるるも達を探し走り回っていたチロとルシカの姿が。
チロはルシカからるるもが「魔女」である未来の話を聞き、それならばチケットを使い切ったはずの耕太が生きているわけがない…つまりルシカの話は出鱈目だろうと判断をしますが、
目の前の耕太とるるもは何やら2人きりで良い雰囲気に…。
このまま2人はキスをするのかというような雰囲気の中、チロの叫びもむなしく、耕太は…
るるもの頬に貼ってあったバンソウコウを剥がしたのでした。
さっき皿を割ったときにけがをしてしまったるるもは貼ってもらったバンソウコウを剥がしてもらうよう耕太にたのんだのです。
魔女としてはストイックでどんな困難にも不服を言わないるるもですがバンソウコウを剥がすのがちょっと怖いというのは意外な一面で実に可愛らしくホッコリ。
チロはやはりこの2人がつきあうわけがないと安心して家に帰っていくのでした。
少しずつ少しずつ、るるもが耕太に惹かれていっていることには、チロはやっぱり気づいていないままでしたね。
無印『まじもじるるも』でのチロメイン回はだいたいが人間の姿に変身しているときの話だったのでネコの姿でのチロがメインというのは珍しいお話だった気がします。
普段のチロがどう過ごしているかはあまりはっきりしていなかった部分でもあるので、ルシカ達と出逢っていたというのは後付けであってもしっくりくる話にはなっています。
一瞬、空が描かれた場面で亀裂のようなものがありましたがこれはルシカ達が飛ばされてきたときの魔力のヒズミのようなものなのでしょうか…。
過去編は悪くないんですが、個人的には『魔法中学生』はすっかりルシカ・スラガ・モモヒメの3人の物語として読んでいたのでちょっと違和感もあります。
早く通常編も読みたいんだけれど、アニメ合わせの連載として始まったこの『魔法中学生』はアニメ放送期間が終了してからもまだ続いてくれるのだろうか…?という不安も出てきました。
また3人の物語に戻って、しばらくは読めると良いなあ。