今月こそ余裕をもって更新するぞ!と思いながらいつの間にやら一ヵ月が過ぎ去っています…。
エレガンスイブ 2022年5月号
新連載は羽田伊吹先生『ママの愛がおかしい』。
タイトルも不穏ですが、いきなりショッキングな場面からスタート。
表面上はキラキラSNSママだけど実情は…というイマドキな設定ですね。
ここから描かれる過去が冒頭の場面に繋がっていくのかと思うと。ママは因果応報にしても、こんな報復をしたミカにも今後幸せがやってくると思えなくてしんどいなあ…。
と言いますか、今月は色んな意味でしんどめのお話が多かったな…
仕事面とか、家庭面とか、角度は様々ですが。
環さんの妊娠でどう転がっていくかと思った金子節子先生『修羅の家』も…こうきたらこうくるのかあ、というお姑さんですね。
六多いくみ先生『いつかのいつか』は業界的に関係がないと言えない業界に身を置いているので余計にウワーッとなりました。
そんな簡単に本が売れる時代じゃないってホントに…!
とはいえ、もちろんしんどいばかりではなく。
水沢悦子先生の『ヤコとポコ』はゆっこさん&あっこさんのお兄さんが登場…!
「虹色画廊」絵を描く人には夢のようなシステム…。
ロッタちゃん、絵のことで行き詰っていたからどこかの誰かが絵を気に入ってくれたのすごくよかったねと思いましたし、スズエ似のお友達もロッタちゃん似のロボ連れてるのメッチャいいなと思いました…。
それと、方向性が掴みづらく感じていた石井まゆみ先生『マダム、完全犯罪はお好きでしょう?』の空気感が次第にクセになってきました。
若干シニカルだけど悪い人ではなさそうな新嘗さんがスキです。
フォアミセス 2022年5月号
新連載は『朝子のムジカ!!』和田フミ江先生。
40歳バツイチの朝子が故郷に帰ってくるところから物語は始まります。
職もなく、故郷でほぼゼロから人生をやり直す朝子さんの手には、学生の頃吹いていたトロンボーンが。
そこにあったのはどちらかといえば絶望であったはずなのに、どこか希望が感じられる第一話。これから楽しみです。
朝子さんのお父さんの言葉が特に沁みました…。
やわらかくて親しみやすい絵柄も好みです。
上原きみ子先生の『いのちの器』、正直家系図を見ても何が何だかな上家系図に載っていない人もどんどん出てくるのでここ数回で設定を把握するのは難しいな~と思いつつ、今回のお話はすごく好きでした。
さや子ちゃん破天荒なキャラクターかと思いきやその陰には悲しみが…。
自分のためを思って泣いてくれる人たちの存在って本当にありがたいことですよね。
その反面の超展開的トントン拍子にはある意味こちらが救われました。
ハナちゃん超しっかりしているし何でもお見通しなようでどうしてこのふたりがくっついたのかはわからない、この素朴な子どもらしさもまたよかった。
それにしても『いのちの器』は最新が87巻。すごい。秋田書店のコミックスで改題もなく続いている中では最長でしょうか?
祐木純先生『アラ古希弁護士 怜華』は先月も書きましたがやっぱり安定して面白いなあ~。
やさしすぎる良男さん不倫が原因で別れた元妻に都合よく扱われるのは嫌だなあ~…と思っていたので展開にもすっきり。大地くんの戸惑いも痛々しかったので…幸せに暮らしてほしい親子だなあ。
大人しい子に見えた菜実さんの「他人が決めた器なんてクソ食らえだと思います!」というセリフにもしびれました。
良男さん、彼女の想いは知ってか知らずか。その後のエピソードも読みたいなあ…。
三谷美佐子先生『ママ友にハブられてぼっち主婦になりました』も展開が気になる作品ですが…今回はホッとできる回でよかった~。
服部さんのそそっかしさとか若干空気の読めない感じが異様にリアルでたまらんものがあります…。
でもちゃんと落ち着けば真理を見抜く目をきちんと持っている人なんだな。
夢路行先生の『あの山越えて 日・日・天のたより』、有言実行で1~3巻を読みました!
きちんと時間が流れている作品という感じでやっぱりしみじみ好きだ…
続編から読み始めてしまいましたが、『あの山越えて』はおかーさまの存在ありきの作品だったのでしょうね。元々の読者の方々にはおかーさまの死はショックだったのでは…。
一気に読むのは色々と難しいですが『あの山越えて』も集めていきたいな~。
今月はまりなちゃんのちょっとダメ母な面が…なんというか、富子さんの切り口が鋭い!
あとニシムラマコジ先生の『おとーちゃんはへこたれまくり』が面白かったです。
奥様の遅くなった理由が無慈悲…!
フォアミセス読み始めて一番びっくりしたのがニシムラマコジ先生が連載されていたことなんですよね。
10年以上前に週チャンに載っていた『バカの王子様』が正直悪い意味で記憶に残った作品だったんですが…まさかその後フォアミセスで描いていらしたとは。
『おとーちゃん』は面白いですよ!
お下劣ギャグ漫画を描いてた作家さんが婦人誌で子育てエッセイを描くようなるとは…。
どこでどういう才能が開花するかわからないもんだなあ~…。
------------------------------------
いま個人的に一番面白い雑誌がフォアミセスだと思っています…。
チャンピオン系雑誌は若干おだやかな距離感で見守る状態になってますがやっぱり秋田書店の漫画が好きなのだな~。