なんとか薄っぺらい内容ながらも感想更新を続けてはいますが、読んでくれている人はいるのだろうか…?!と思い続ける日々…
記事に1拍手でもついているとすごくホッとします、ありがとうございます😭


エレガンスイブ 2022年8月号

表紙は石井まゆみ先生『マダム、完全犯罪はお好きでしょう?』
巻頭早々物騒な話をするマダムたち…だけど不穏さよりもコメディ色の方が勝っているので独特な雰囲気の作品ですよね。
殺人の事後処理の話で”時短は大事”って…(笑)。
新嘗邸の話は双子?のお家の存在の発覚でまた動きが。
イエーリヤさん、もしかして…。


新連載は2本。
1本目は山内尚先生『よるべない花たちよ ~for four sisters~』
書き置きを残して消えた母親、家に一人残された四姉妹の末っ子、ぼたんちゃん。
そこにDV夫から逃げてきた姉がやってきてかろうじて独りぼっちの暮らしは免れますが…。
この母親という人が元々だいぶエキセントリックな人であろうことは端々から伝わってきますし、そのせいかぼたんちゃんもいくらか達観した部分がうかがえますが、それでもまだ子ども。独特の魅力がある主人公だな~と感じました。
あとふたりの姉たちもこの家に戻ってくるのでしょうか?そして母親は?ぼたんちゃんが思い描く”家族”は手に入るのか…?
いろいろ気になる新連載です。


2本目は会田薫先生『やも男と女形』
女形のスター役者と、喫茶店マスター。ワケありな二人のバディ?ストーリー。
バディというよりは今のところ疑似家族っぽくなりそうな予感ですが個人的には疑似家族もの大好きなのでそれはそれで…!
おたがい欠けたものがありそうだから、それを補っていくような物語になるんでしょうか。
描線が繊細かつ迫力あって綺麗なのに力強い~。以前はボニータで描かれていた作家さんなんですね。
続きが気になる新連載が同時に始まってわくわくします!


かねもりあやみ先生『サチのお寺ごはん』は中布さんの変化にびっくり!でもめちゃくちゃかわいい!
こりゃ源導さんも気づきませんね…(笑)。
以前は小木さんも彼女もちでしたもんね、中布さん諦めないといっても変に執着するような感じじゃなく徐々に距離を詰めていったんだろうなあと感じられてほっこりします。幸せになってほしいな~。


みなと鈴先生『ムーちゃんと手をつないで』はまた泣いちゃいました…
生まれたばかりの愛ちゃんの育児にムーちゃんのこと、想像しただけでも息が詰まる状況…。
でもママだけでなく、ムーちゃんもママが自分のことを見てくれなくて苦しかったんだなあと…うぅ、これを打ってるだけでもなんか泣けてきます。
本当に苦しい部分を描きつつも、温かくお話をまとめてくれるからとても読みやすいし、しみじみいい作品だなあと思います。


フォアミセス 2022年8月号

和田フミ江先生『朝子のムジカ!』は朝子さんと千尋くん、ようやくふたりの過去の出来事が明らかになりましたね。
このときの千尋くんにとっては大きな一言だったのだろうな…。
朝子さんも、基本は前向きながらいまは迷いが大きいけどこのときよりもいろいろと苦い思いも経験してきてしまったからでしょうか…。
まあ千尋くんも自分を動かした出来事を忘れられてたら無責任にも感じてしまうかな…ちょっとすれちがいがほろ苦い。


夢路行先生『あの山越えて 日・日・天のたより』前回はどうなる事かとハラハラしてしまいましたが、なんとか収まるところに向かってよかったよかった。
稔くんもみのりちゃんも鋭い。まっすぐに本質を見つめていてまぶしいくらいです…。
まりなちゃんの気持ちもわかるんだよな。だけど確かに、嫌なことを言われたからってただ言われないようにして、家族だけがつらい思いをするのは違いますよね…。
これからもにぎやかな大石家が見られるようでホッとしました。


今月の特集は『ポジティブ終活!』とインパクトあるコピー。
祐木純先生『アラ古希弁護士 怜華』は毎回面白いな~。
ためになる内容なうえに話のオチにいつもひねりがあるので感心させられます。
今回は母親に飲み込まれるような形で歪んでいた瀬里那ちゃんの目が覚めてよかった…
寂しいお別れとはいえ、季衣さんが亡くなる前にちゃんと話せて、ミーコのこともきちんと決められて良かったなと思います。
今回はキメ台詞も林檎さんが言ってしまってほとんど持って行っちゃいましたね。ほんと林檎さんまだまだ長生きしそうだけどそれはそれとして終活の大切さも身に染みる…。


次号予告に『きのこいぬ』の蒼星きまま先生がいてびっくり!
秋田書店雑誌を読んでいて好きになった作家さんも多いですが、好きな作家さんが秋田書店に来てくれることも多くてうれしい…。ありがたい…。