エレガンスイブ 2024年10月号



オトクニ先生『メゾンプアナの7人の食卓』は花さん薫さん過去編のラスト。
いや~~本当に腹立つ夫ですが…自分のことで真剣に腹を立ててくれる人の存在ってありがたいですよね。
花さんと薫さん、お互いが必要な時に巡り合えたふたりのように思えます。
メゾンプアナが今こうして成り立っているのも薫さんがこうして暮らすようになったからこそかもですね。


三津キヨ先生『わたしのママは真野くんです。』、雛形さんの含みのある雰囲気にハラハラしていたら、まさか皆で集まってアニメ観ることになるとは笑!
すっかり仲良く…とまではいかないまでも、なんだかんだのいい空気。
誰しも、子どもの頃に引っ掛かった思いというのを(多かれ少なかれ)抱えて生きているのかもしれず、そんな思いのひとつひとつに優しい作品だなとしみじみ感じます。


かねもりあやみ先生『蓮尺さんとあそぼ』は夏休みバイト回。
蓮尺さんへの想いを閉じ込めた境くんとは裏腹に、蓮尺さんの中に芽生えつつある想い…?!も、もどかし~っ!
あと、蓮尺さんは身の上の話を別に隠しているわけじゃないのか…と思いました。美由ちゃんと境くん相手だからかもしれませんが。
お互いどの程度なら…どの程度まで…という重くなりかけた空気を換えてくれた境くん、優しいねえ…。
こんなにもいい雰囲気で優しい2人なのに、お互いでお互いを対象外と思ってしまうの、さみしいですね…。


フォアミセス 2024年10月号



和田フミ江先生『婚活とミシン』、絲山さんの誠実な仕事っぷりが光るなあ。
服ってその人にまつわる思い出も宿るんだなあ…そういった思いも大事にしてくれる仕事っていいなあと思います。
色々考えすぎる晶さんと、何を考えているのかよくわからない絲山さんの恋(?)の行方は気になりますが不穏な影も…?


小塚敦子先生の『おわるうございます』は最終回…!
エレガンスイブ連載時代にもちらほら読んでいたのですが最後まで良い作品でした。
いつも通りひとつのお式のケースを通しつつ、叶葬祭の皆のこれからも描いてくれて、すてきな最終回でした。
亡くなった人を見送りつつも遺された人々の想いや未来を描いてきたこの作品にふさわしい終わり方だったかと。
宮内さんと上村くんの関係もあるかな?どうかな?くらいの感じで終わったのが個人的にはとてもよかったです…!!
一話読み切りタイプの作品がまた終わってしまったのも寂しいなあ。読みやすいんですよね…。
飛び飛びでしか読んでいなかったのでいつか電書揃えたいです。


新連載はいとう加奈先生『40歳バツイチ実家暮らしの女がカフェはじめます』
夢のある題材と思いきや、初っ端から不動産詐欺!!気が遠くなるようなスタート…!
どん底からの意地のような決意、どうなることか色んな意味でハラハラしますね…。


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エレガンスイブ次号に『小宮さんは完璧』の続編が載るのが楽しみ。
良かった読切に続編があったり、連載化したり、展開のテンポの良さに毎度ながら感心するほどです。